永平寺第八十世貫首 南澤道人師の就任祝賀式典 庭野会長の名代として國富理事長が出席

曹洞宗大本山永平寺(福井・永平寺町)の第八十世貫首に就任した南澤道人師の「就任祝賀式典」が4月12日、同県あわら市内のホテルで開かれた。立正佼成会から庭野日鑛会長の名代として國富敬二理事長が出席。後藤益巳福井教会長が同行した。

南澤師は長野県生まれ。20歳で浄光庵(長野・千曲市)の宮本禅英住職について得度した。1948年に駒澤大学を卒業後、永平寺での安居を経て龍洞院(同)に晋住。その後、永平寺の副寺、副監院、監院、副貫首などを歴任し、一昨年、第八十世貫首に就いた。

本会とも交流があり、2001年10月4日の「開祖さま入寂会(にゅうじゃくえ)」に出席し、来賓代表として焼香した。道元禅師七百五十回大遠忌を迎えた02年9月には、永平寺に参拝した庭野会長と懇談。現在は、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の顧問を務めている。

式典当日、あいさつに立った南澤師は、衆生の悟りに必要な実践項目を示した「四摂法(ししょうぼう)」(布施、愛語、利行、同事)の大切さを詳述。その上で、同じ立場に身を置いて行動を共にする「同事」を心がけ、貫首の役にあたることを誓願した。