欧州の本会会員が「ウクライナ情勢 平和祈願供養」 式文を日本語、英語、イタリア語で読み上げ

ウクライナへの軍事侵攻を受け、欧州の会員たちはオンラインで平和祈願供養を実施。心一つに、武力行使の停止と平和の実現を祈った(「Zoom」の画面=国際伝道グループ提供)

ウクライナ情勢の平和的解決を願い、立正佼成会のローマセンターとロンドンセンターは2月25日から3月3日までの1週間、オンラインによる合同の平和祈願供養を実施した。イタリア、イギリス、フランス、スペイン、スウェーデン、ポルトガル、チェコなど欧州各国の会員や日本の会員など約30人が参加した。

欧州の会員の中にはウクライナ出身者もおり、ロシアの軍事侵攻を受けて、祖国にいる家族や親類の身を案じる状況が続いている。また、同国に友人、知人がいる会員も少なくない。

こうした中、欧州各地の会員たちは共に平和への祈りを捧げようと、ウェブ会議システムを使って連日集った。祈願供養では、導師をつとめた両センター長らによって「ウクライナ情勢 平和祈願供養」の式文が日本語、英語、イタリア語で読み上げられた。参加者たちは、画面越しに互いを励まし、心を一つにして『経典』(青経巻)を読誦(どくじゅ)し、ウクライナ情勢の平和的解決を祈念した。

最終日にオンラインであいさつした赤川惠一国際伝道部部長は、ウクライナ国内の厳しい状況に対し、日本各地でも平和の祈りが捧げられていることを伝えた。その上で、「平和を阻害する『貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)』という心の三毒をなくすため、祈願供養を通じてお互いに自らの内省を深めていきましょう」と語りかけた。

祈願供養に参加したウクライナ出身の女性会員は、「首都のキエフに住む親戚や友人には電子メールも電話も通じない状況ですが、無事を願い、こうして共に祈ることができて有り難い」と語った。また、イタリア人の男性会員は、「祈りを捧げるとともに実際に行動するため、看護師のボランティアとしてウクライナへ行きます」と話した。

両センターでは、今後も日々の修行の中で祈願供養を続けていく予定だ。