本会「こころホット」ボランティア 今年も釜石市内の仮設住宅で始動

東日本大震災で被災した人々への寄り添いを目的とする、立正佼成会「こころホット」ボランティアの今年次の活動が4月1日、岩手・釜石市内でスタートした。釜石、小平両教会の会員と本会職員合わせて6人が市内の向定内(むかいさだない)仮設住宅(42戸)を訪れ、「お茶っこサロン」を開設して入居者と交流した。

同ボランティアは、東日本大震災からの復興を支援する本会の「こころ ひとつに」プロジェクトの一環として、2012年から毎年、実施されている。釜石市社会福祉協議会が展開する「お茶っこサロン」の活動に協力し、仮設住宅内に設置された談話室で入居者に飲み物や菓子を提供しながら、ボランティアの会員や本会スタッフが主に聴き役となり、心に寄り添うもの。被災者宅を回って、同サロンへの参加の呼び掛けを通じた「見守り訪問」も活動の一つとして行っている。

1日には、談話室で午前10時から午後3時まで、同サロンが開かれた。ボランティアのメンバーたちは、入居者3人の来訪を温かく迎え、一人ひとりの話にじっくりと耳を傾けた。また、手拍子に合わせて合唱するなどして、共に楽しいひとときを過ごした。室内には笑い声が響き、終始和やかな雰囲気に包まれた。サロンに毎回足を運んでいる80代の女性は、震災当時の様子を語り、帰り際、「心が軽くなった」と、一緒に訪れた入居者と笑顔で帰宅した。

今年次は、市内7カ所の仮設住宅で「お茶っこサロン」が開設される予定。全国の教会から16組のボランティアが派遣される。なお、同社会福祉協議会への協力とは別に、釜石教会道場と同教会大槌道場でも、会員を対象にした「お茶っこサロン」が5回実施される。