相手を肯定し、敬う心で話を聴く 本会古河教会「傾聴学習会」

立正佼成会古河教会青年婦人部主催の「傾聴学習会」が3月19日、同教会道場で行われ、10人が参加した。学習会は、「いのちを敬い、心を聴く触れ合いを通して、人と人、家族の絆、思いやりを深め、『明るく、優しく、温かい』心の輪を広げる」ことを目的に開かれた。これまでに、『肯定感を味わう』『傾聴するってどうすること?』をテーマに2回開催され、最終回にあたるこの日のテーマは、『アサーション(自分と相手を大切にする表現方法)』。人間関係の三つのパターン(攻撃的、非主張的、アサーション)について学んだ。

学習会で講師を務めるのは、全日本カウンセリング協議会認定有資格者の同教会会員2人。アサーションについて講義を行い、「人は誰かに話をすることで自己への理解を深め、自ら動こうとする力、成長力を発動させるのです。ですから、話を聴く側は、相手のありのままを肯定して聴くことが大事で、傾聴とは『敬聴』に通じます」と語り、参加者に、傾聴する際の心構えを説いた。

次に、参加者は、講師の指導のもと、2人一組になり、自分が苦手に感じている人への見方を変える「苦手な人を宝にするエクササイズ」に取り組んだ。夫への不満や職場の人間関係などの悩みを率直に出し合い、相手の話を傾聴した後、苦手な相手でも別の角度から見るとどう見えるかについて全員で意見を交換した。

参加者の女性(28)は、「傾聴を学んでからは、家事の手を止め、長女(5)の顔を見ながら話を聞くようにすると、長女が自分の気持ちを打ち明けてくれるようになりました」と、実践の喜びを語っていた。