「一食を捧げる運動」オンライン献金が可能に 多様な生活スタイルに合わせ

アプリを使った「オンライン献金」がスタート。各教会の実情に合わせて導入を進められるよう、卓上ポップやさまざまなツールも用意された

「一食(いちじき)を捧げる運動」(一食運動)に取り組んだ立正佼成会会員が本会一食平和基金に送金する際、従来の「教会に届ける」「現金を指定口座に振り込む」といった方法に加え、9月1日から新たに「オンライン献金」が導入された。これは、「一食運動」のさらなる推進を目的とした取り組みの一つ。会員だけでなく、一食運動の趣旨に賛同する未会員を含めた誰もが容易に、気軽に参画でき、それぞれの生活スタイルに合わせて運動を継続できるようにとの願いを基に行われた。

「一食運動」は、会員が月に数回、自ら食事を抜いて、その食費分を献金する取り組みで、本会の平和活動の柱の一つになっている。寄せられた浄財は、一食平和基金を通じて世界の貧困削減や教育支援に役立てられるほか、国内で発生した大規模な自然災害の緊急支援や復興活動にも活用されている。

一食平和基金運営委員会では以前から、同運動への青壮年層の積極的な参画を促すため、現代の生活スタイルに合った献金方法や、運動の趣旨に賛同する、教会に所属しない未会員が容易に献金できる仕組みを検討してきた。そうした中、昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大で、支部や教会での献金箱の回収が難しくなり、同時に感染予防の観点から、接触機会が生じないキャッシュレスへの社会的ニーズが高まったことを受け、オンライン献金の導入を決めた。これにより、「一食運動」の献金方法に選択肢が増えることになる。

9月1日の運用スタートに合わせ、「一食運動」のウェブサイトにオンライン献金に関するページが設けられた。各教会には、推進用の導入キットが同日付の会報同封で郵送されている。

オンライン献金の決済には、みずほ銀行が提供するスマートフォン決済サービス「J-Coin Pay(ジェイ・コイン・ペイ)」を使用する。利用上の注意事項として、日本在住であること、さらに「J-Coin Pay」が提携する金融機関の普通預金口座が必要になる。

献金方法は、初めに、手持ちのスマートフォンに「J-Coin Pay」のアプリを各自でインストール。アプリ上で本人認証、銀行口座登録などの初期設定を行い、アプリにある「支払い」を選択する。次に、同運動のウェブサイト、または各教会に郵送されたキットに掲示されている「QRコード」を読み込み、金額を入力して送金(献金)する。

QRコードには、個人で献金する「一般向け」のものと、所属教会を選択して送金される「会員向け」のものが用意されている。これまで通り、献金箱の活用と、現金での振り込みも引き続き行われるため、それぞれの生活スタイルや環境に合わせて献金方法を選ぶことができる。

「一食を捧げる運動」ウェブサイト https://ichijiki.org/