南多摩教会 経済的困難抱える家庭の支えに 地域の子ども食堂に食料を提供

寄せられた支援物資は例年の5倍ほど。会員の真心に対し、寄贈先の団体から感謝の言葉が多く寄せられた

立正佼成会南多摩教会は今年発足70周年を迎え、地域とのつながりを一層深めたいとの願いで、地域社会に貢献する活動に力を入れている。

同教会では3年前から、経済的に困窮する家庭を支援するため、壮年部が中心となり、子ども食堂「にこにこ清風食堂」や「フードバンクかわさき」などに食料を提供してきた。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で例年以上に苦しい状況に置かれている家庭も多いため、支援先を拡大。町田市社会福祉協議会や、女性の安全確保や自立支援に取り組むNPO法人「ウィメンズハウス・花みずき」など3団体を追加した。

食料に加えて日用品の支援も始め、会員に支援物資提供の協力を呼びかけた。2月から2カ月間の収集期間に、会員から寄せられたレトルト食品や缶詰、調味料、タオル、歯ブラシ、シャンプーなどの支援物資は、例年の約5倍にあたる段ボール139箱分に上った。

その後、70周年の記念式典や活動の実行委員長を務める壮年部長(70)らが各団体を訪れ、支援物資を贈呈した。会員の真心に対して寄贈先の団体から感謝の言葉が多く寄せられた。

壮年部長は「70周年を機に地域支援の活動が教会全体に広がったことに、感謝しています。今後もサンガ(教えの仲間)と力を合わせて活動に励み、若い世代が活動を引き継いでくれることを願っています」と話す。

今後も支援物資の収集を行い、11月に各団体に提供したいと考えている。