第52回「青年の日」 平和に向けて心を合わせ 全国で多彩な活動を展開

長野中央教会の青年部員たちは感染対策を取りながら、善光寺境内で「一食ユニセフ募金」の協力を市民らに呼びかけた

世界の子供たちの幸せを願って 一食ユニセフ募金

一方、感染防止対策を取りながら、信州善光寺の仁王門前で「一食ユニセフ募金」に取り組んだのは、長野中央教会。青年部員は、事前に収録した音声をカセットデッキで流し、紛争や貧困などに苦しむ世界の子供たちの現状を訴え、市民に協力を呼びかけた。

取手教会は、教会道場の駐車場で「一食ユニセフ募金」を実施した。ユニセフのポスターなどを掲げて、世界の子供たちへの支援の重要性を訴えた。また、部員に対して、事前にエコバッグの使用や節電などを促すスタンプカードを配布し、各人の取り組みを呼びかけた。

岩国教会は、オンラインによる「一食運動」実践報告会を開いた。4月に募金箱を配布して、それぞれが「青年の日」を迎えるまでの1カ月間実践し、当日、気づきや功徳を分かち合った。

地域の課題に目を向け、支え合う

コロナ禍における社会の課題や地域のニーズに目を向け、啓発活動や清掃奉仕などに力を注いだ教会もある。

高松教会は、いのちが大切にされる社会を目指し、保護収容されている犬や猫などの譲渡に取り組む「さぬき動物愛護センター(しっぽの森)」への支援として、各家庭にあるペットフードや毛布、おもちゃなどのグッズを収集。また、困窮家庭の子供たちへのサポートとして絵本を無償提供する「絵本寄付書店」の活動に協力し、絵本を届ける取り組みを行った。

新型コロナウイルス感染症の患者、その家族、医療従事者への差別、偏見のない社会を目指す「シトラスリボンプロジェクト」に賛同したのは岡山教会。同プロジェクトは愛媛県の有志が始めた取り組みで、青年部員たちは友人や知人に趣旨を伝え、シトラスリボンのシールとマスクを届けた。

和歌山教会は、感染防止のため6支部に分かれて、海水浴場や海岸、公園での清掃奉仕などを行った。ポイ捨てや、打ち上げられたごみを黙々と拾い集めた。新潟、寺泊、若狭教会などでも海岸清掃が実施された。

また、今年は「親子で取り組むゆめポッケ」のキャンペーンが例年より1カ月早い今月1日にスタートしたことから、取り組む教会も見られた。米沢教会は、各家庭でゆめポッケに入れるメッセージカード書きを行った。また、SDGsに関する動画を制作し、家庭での実践例を紹介。和歌山教会でも「ゆめポッケ」の取り組みが行われた。

このほか、足利教会は地域の文化財保護活動に、山形教会は献血に協力した。