「六花の会」世話人総会をオンラインで開催 学び深め経営の力に

「六花の会」の世話人総会が行われ、来年度の活動基本方針などが議論された

仏教精神を生かした経営を目指す立正佼成会会員有志によるネットワーク「六花(りっか)の会」の世話人総会が9月12日、オンラインで開催された。経営者、個人事業主79人が参加した。

当日は、同会の綱領、行動規範の唱和に続き、高岡教会の男性会員(70)が体験説法を行った。男性は営業職として26年間勤めた繊維卸会社の倒産を機に、自社や顧客のために「やってやっている」という「驕慢(きょうまん)で慳貪(けんどん)な心」で仕事をしてきた姿を省み、取引先に「お詫(わ)び行脚」をした。その後、以前の取引先の協力を得て同業の新会社を興した。男性はその体験に加え、現在は六花の会で学び、経営者として誓いを立てたことを発表。「読経供養」「六波羅蜜(ろくはらみつ)の実践」「利己の精神を抑え利他の精神を育む」を実践していると報告した。

続いて、九州地方を中心に飲食店を展開する福岡教会の男性会員(65)が基調講演を行った。男性は、新型コロナウイルスの影響で2万人分の宴会予約がキャンセルとなり、店舗も臨時休業を余儀なくされるなど、売り上げの見通しが立たなかった当時の苦境を詳述。一方、従業員には雇用の維持を約束するとともに月商1億円という1年後の目標を示し、オンラインショップなどの新規事業に挑戦し、着実に売り上げを伸ばしている現状を説明した。その上で、コロナ禍による急速な社会の変化に対応して新規事業を展開できたのは、以前から常に危機を想定してきたことが要因と分析。業績が伸びている時にこそ経営上のリスクを想定して対策を講じる重要性を強調した。

次いでグループでは、参加者が二人の発表を踏まえて意見を交わした。

この後、総会の議事に移り、同会事務局から、来年度の活動基本方針「『経営者ネットワーク』の拡散・拡充・拡大」が示された。議論の中で、仏教精神を経営に生かす経営者サンガ(教えの仲間)の輪を広げ、絆を強めることを柱に行動していく方針を決議。経営者の体験やノウハウを共有する仕組みの構築、対面による触れ合いとインターネットを通じたつながりづくりに重点を置くことを確認した。