国連WFPから感謝状 給食を失う子供たちへ援助の手 新型コロナ禍対策に本会が協力

国連WFP協会の鈴木事務局長(左)から、同基金運営委員の西習学部次長に感謝状が手渡された

世界的に感染拡大が続く新型コロナウイルスの被害への緊急対策として、先ごろ、立正佼成会一食(いちじき)平和基金が国連世界食糧計画(国連WFP)に500万円を寄託したことに対し、国連WFPから本会に感謝状が贈呈された。

8月4日、認定NPO法人国連WFP協会の鈴木邦夫事務局長が本会を訪れ、法輪閣(東京・杉並区)で同基金運営委員を務める西由江習学部次長(青年ネットワークグループ)に感謝状を手渡した。

懇談の冒頭、鈴木事務局長は、世界で新型コロナウイルスの感染が広がり始めた当初、国内が混乱する中でも、より厳しい状況にある海外への援助に踏み切れたのは、「同基金の理解と支援があったから」と謝意を表した。

その上で、感染防止対策として日本を含め世界190カ国で実施された休校措置により、世界で4億人近い子供たちが学校給食を食べられなくなっている現状を報告。子供たちの健康を支えるため、国連WFPでも給食に代わる方法として弁当配布などにシフトしていると説明した。また、このまま感染が拡大し続けると「ハンガー・パンデミック(飢餓の世界的大流行)」を引き起こす可能性もあると指摘し、「自国の対策だけでなく、利他の精神を持って世界中が支え合い、協力していかなければ、この危機は乗り越えられない。佼成会の皆さんは、どんな問題も自分事として取り組んでくださるので、いつも感謝しています」と語った。

これを受け、西次長は「学校給食は国連WFPならではの支援。『人さまのために』と願い募金してくださった会員の浄財が、そうした取り組みに活用されることは本当にうれしい」と国連WFPの活動に敬意を表した。