7月の記録的豪雨 各支教区、教会で被災した会員のサポートを継続

7月の豪雨により各地で被害が発生した。写真は、南九州支教区による八代教会での復旧作業から(本会教務部提供)

7月3日以降の九州や中部地方での豪雨と、さらに28日から29日にかけて東北地方などで観測された記録的大雨により、各地で河川の氾濫や土砂災害が相次いだ。被災地を包括する立正佼成会の東北、中京、中国、北九州、南九州の各支教区では被害状況の確認がなされ、被災した会員のサポートが続けられている。

球磨川(くまがわ)の氾濫で被害を受けた地域を包括する八代教会では、4日以降、浸水した会員宅で復旧作業が進められた。平日は同教会会員が、週末は南九州支教区の会員も加わって、泥のかき出し、がれきの撤去などを行った。25、26の両日には同支教区の63人が、30、31の両日には、熊本教会の会員が復旧作業に当たり、支教区による支援は終了した。

この間も、被害状況の確認作業が進められ、27日時点で会員宅の床上・床下浸水が32軒、土砂崩れによる家屋の半壊などが2軒、田んぼの冠水も報告された。現在も避難生活を送る世帯が複数あり、サポートが続けられている。

床上30センチまで浸水し、その後、災害対応の拠点として使われてきた人吉道場は、8月中に修復作業に入る見込みだ。

北九州支教区の福岡、久留米、田川、大分、諫早の各教会でも、会員宅の浸水や田畑の冠水が報告されており、被災した会員に災害見舞金がおくられた。

また、7月7日夜から8日昼にかけて中部地方を襲った豪雨で国道が通行止めとなり、高山教会下呂支部の会員7世帯が一時孤立状態となった。同教会では、電話などで状況の把握に努め、豪雨の1週間後、金子貴亮教会長、壮年部長らが現地を訪れ、被災した会員に飲料水や乾パンなどを届けた。

13日から14日の豪雨で、浜田教会の会員宅でも、床上浸水1軒、田畑の冠水3件の被害が発生。被災した会員に災害見舞金が届けられた。

7月下旬、東北地方にも大雨

一方、28日から29日まで、停滞する梅雨前線や低気圧の影響で東北地方は記録的な大雨に見舞われ、土砂災害や河川の氾濫が起きた。

山形県では県内を流れる最上川が氾濫し、各地で浸水被害が発生。このため、山形教会の会員が一時、地域の避難所に避難していた。大雨・洪水警報が発令された福島市でも、避難した会員がいたが、現在は自宅に戻っている。

※7月13日に掲載した豪雨災害の記事中、高山教会道場に近隣の会員が避難していたと報じたのは、最寄りの避難所への避難の誤りでした。また、7月23日掲載の記事中、八代教会で床上・床下浸水の被害を受けた会員宅を33軒としたのは、土砂崩れによる被害などを含めたもので、正しくは29軒でした。訂正しておわびします。