「『人類のための祈り、断食、嘆願の日』に共に祈りを」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

祈りは皆のもの――ローマ教皇

ローマ教皇フランシスコは5月13日、バチカン宮殿の教皇専用書斎から世界に中継された一般謁見(えっけん)の席上、祈りの普遍性について説教し、「人類の友愛高等委員会」が提案した「人類のための祈り、断食、嘆願の日」(5月14日)の取り組みをたたえた。

この中で教皇は、「祈りはあらゆる宗教の信徒たちのものであり、信仰を持たない人々のものでもある」と説示。「神は憎しみを知らない。憎まれても(十字架にかけられたことはあるが)、愛のみを知る。私たちは、そうした神に祈りを捧げる」「祈りは、神と交流してその声を聞く手段」と述べ、同14日に新型コロナウイルスの流行の終息を願って、全ての人が祈りを通して心を寄せることを奨励した。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)