サンピエトロ大聖堂の扉が2カ月ぶりに開かれる(海外通信・バチカン支局)

5月18日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の生誕100年を記念し、バチカンのサンピエトロ大聖堂でミサが開催され、世界に中継された。新型コロナウイルスの感染予防対策として閉鎖されていた大聖堂の扉が開かれ、一般信徒らに開放されるのは今年3月10日以来となる。

ヨハネ・パウロ二世の墓前で、同教皇生誕100年のミサを司式するローマ教皇フランシスコ(バチカンメディア提供)

ミサを司式した教皇フランシスコは、「祈り」「人々への寄り添い」「正義への愛」がヨハネ・パウロ二世の特長であったと述懐。「主(キリスト)は、彼の民(教会)を訪問された。同じように100年前、一人の男(後のヨハネ・パウロ二世)を司教として養成し、カトリック教会を導くように命じ、私たちの元へ訪問された」と述べ、神の啓示をたたえた。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)