原発からの転換を促す映画『日本と再生』公開 初日に監督が舞台あいさつ

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風力や太陽光などを基にした再生可能エネルギーへの転換を促す映画『日本と再生 光と風のギガワット作戦』の公開が2月25日から、東京・渋谷区のユーロスペースと横浜シネマリンで始まった。初日、両映画館で、監督を務めた弁護士の河合弘之氏、企画・監修を務めた環境学者で、認定NPO法人「環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也氏が舞台あいさつを行った。

河合氏は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で被害を受けた住民の訴訟に取り組む弁護士。一方、映画監督としてこれまで、『日本と原発 私たちは原発で幸せですか?』『日本と原発 4年後』を製作し、日本の原発の問題点を描いてきた。

3作目となる今作は、多くの人から寄せられるという、脱原発後のエネルギーについての質問への回答。ドイツやデンマーク、アメリカなど世界各国の風力、太陽光、地熱による発電所を見学し、エネルギー政策に携わる関係者にインタビューしたドキュメンタリー作品だ。また、地域住民で再生可能エネルギーの事業を運営する日本の団体も紹介している。

日本の発電所を視察する河合監督(中央左)と飯田氏(中央右)
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ユーロスペースの初回の上映は満席となり、立ち見も出た。上映後、あいさつに立った河合監督は、「世界の自然エネルギーの現場を見て、人に話を聞く中で、自然エネルギーを推進するしかないという確信が強くなった。ぜひ多くの方に見て頂きたい」と語った。

なお、映画館での上映は3月10日までで、その後は自主上映となる。詳細は、下記のウェブサイトから確認できる。

映画『日本と再生 光と風のギガワット作戦』

監督 河合弘之(弁護士)
企画・監修 飯田哲也(環境学者)
音楽 新垣隆
エンディングテーマ 坂本龍一
公式ウェブサイト
http://www.nihontogenpatsu.com/
問い合わせはKプロジェクトまで
TEL 03(5511)4427