「神は赦されるが、地球は赦さない――ローマ教皇フランシスコ」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

自然が発する苦痛の叫びをローマ教皇と共に訴え――コンスタンチノープル総主教

正教会のコンスタンチノープル(現トルコ・イスタンブール)総主教であるバルトロメオ一世は4月22日、「第50回アースデイ(地球の日)」に際してメッセージを公表した。同総主教は、30年以上にわたり「(神による)創造の保全」を訴えて環境問題に尽くしており、世界から「グリーン(緑)の総主教」と呼ばれている。

メッセージの中で、新型コロナウイルスの世界的な流行下で50回目のアースデイを迎えることは、「私たちがこの半世紀にわたり、約束しながらも守ってこなかったこと(環境保全)について反省する時である」との見解を表明。「私たちの兄弟」であるローマ教皇フランシスコが2015年に回勅「ラウダート・シ」を公布したことで、環境保全の大切さを共に伝えることができると喜びを語り、「兄弟である教皇と手をとり合い、私たちの共通の家(地球)が傷ついて発している苦痛の叫びに、全人類が耳を傾けるよう呼び掛ける」と述べた。

さらに、「この水色の地球は、人間だけでなく、全ての生きとし生ける存在の家である」と強調。しかし人間は全ての存在のいのちを守ることを無視し、弱い立場の人々への支援や相互尊重、神の臨在への渇望を忘れ、その高慢な野心や正義、利己的な考えのみを満足させる行為によって「地球は犠牲を払わされている」と戒めた。

また、同ウイルスの世界的な流行や自然環境の破壊といったグローバルな問題を解決するには、「(あらゆる存在との)相互和解が必要である」と強調。人間は与え合うことによって心の内に調和を見いだし、確かな生命観を再び獲得し、「地球と全宇宙との新しい関係を築くことが必要」と訴えた。なぜなら、「神は全てを善のために創造され、全人類はその善を選択せねばならないからだ」。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)