WCRP/RfP日本委 インターネット上で『祈りをつなぐ水曜日 WCRP Interfaith Prayer』と題した祈りを実施

WCRP/RfP日本委員会に加盟する諸宗教者による祈り。毎週水曜日、インターネットで配信される

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は4月8日、テレビ会議システムを使い、『祈りをつなぐ水曜日 WCRP Interfaith Prayer』と題するライブ配信を行った。

世界では現在、感染者は180万人以上、死者は11万人を超えた。日本国内でも感染拡大が続いており、厚生労働省によると12日現在、感染者は6748人、死者は98人。日本政府は7日、7都府県に「緊急事態宣言」を発令した。

同日本委では、同ウイルスの世界的な流行と被害の拡大に対し、宗教者として祈りを捧げ、人々が共に支え合っていくための行動を企画。ライブ配信による祈りを通して、視聴者と共にそれぞれが自らの生活や心のあり方を省みると同時に、他者の苦しみに思いを馳(は)せ、医療従事者の努力に感謝を表していくことにした。

8日午後1時、インターネット上で『祈りをつなぐ水曜日 WCRP Interfaith Prayer』と題した祈りの行動がスタート。コーディネーターを務める同日本委の三善康衣総務部長のあいさつに続き、同日本委青年部会の村上泰教幹事(石鎚山真言宗総本山極楽寺教学部長)と、イタリア出身のマリアアントニェッタ・カズッリ幹事(フォコラーレ運動メンバー)が登場した。

この中で村上師は、人々の幸せを願うとともに、利他的な生き方がその実現をもたらすと話し、治療にあたる人々の献身に敬意を表し、『般若心経』を唱えた。

カズッリ氏はイタリアの状況に触れ、感染症は社会に分断をもたらしたが、その後に人間関係の重要性に気づかされた人は多いと説明。その上で、「祈りは現実を変える魔法ではなく、自分自身を変えるものです」と語り掛け、祈りによって見方を変え、他者の経験や痛みを理解して寄り添っていく大切さを述べ、キリスト教の儀礼により祈りを捧げた。

なお、このライブ配信は今後も毎週水曜日の同時刻に行われ、同日本委の宗教者が祈りを捧げ、励ましのメッセージを発信する予定だ。
(写真提供・WCRP/RfP日本委員会)