「教団創立82周年記念日」 読経供養を厳修 記念式典は中止
啓白文
本日、立正佼成会創立八十二周年にあたり、仏弟子日鑛、本仏釈尊の御前(みまえ)に謹(つつし)んで申し上げます。
本会は、昭和十三年三月五日、開祖さまと脇祖さまの「現実に人を救い、世を立て直すには、法華経に込められた真の仏教精神を弘めるほかにない」との熱意と真心を基(もと)に創立されました。
そして、昭和三十三年の元日、開祖さまは真実顕現を宣言され、本会の御本尊は、久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊であること、教学を研鑽(けんさん)し、法華経を説き弘めていくことを内外にお示しくださいました。
その今日に及ぶ歴史の礎(いしずえ)は、開祖さま、脇祖さまをはじめ、先輩幹部の皆様、信者さんの寝食を忘れたご尽力によって築かれてきたものであります。
私(わたくし)たちは、来るべき教団創立百年を展望して、人材育成―人を植える―との根本命題に全力を傾注し、併せて即是道場―この処(ところ)は即(すなわ)ち是れ道場なり―との精神を以って、菩薩道の実践に邁進することが大切であります。そのために、私たち一人ひとりが―尋常―常に大事なものを尋ねて、人間として基本的なことを学び、德を具え、良い習慣を身につけ、基本信行を実践してまいります。
今、地球上では天変地異が絶えず、世界各地で紛争などが頻発(ひんぱつ)する混沌たる状況にあります。私たちは、本日の式典を期して、異体同心となり、人々の心が平安になることに精励し、平和で調和のある日本、世界の実現に向けて大乗菩薩道を歩んでまいります。
並びに十方世界に遍満(へんまん)する、
諸仏・諸菩薩・諸天善神
私たちを法華経にお導きくださいました、
開祖さま、脇祖さま
何とぞ、私たちの菩薩行をご照覧くださいますように、宇宙に存在する唯一(ただひと)つの母なる水の惑星・地球世界に平和が招来されますように、すべての生きとし生けるものが平安でありますように、慈悲の御手(みて)を差し伸べ、ご守護くださいますようお願い申し上げます。
令和二年三月五日
立正佼成会
会長 庭野 日鑛
謹んで申し上げます