WCRP/RfP国際委のカラム次期事務総長が庭野会長と懇談 豊島教会訪問
豊島教会を訪れたカラム氏は、会員280人の歓迎を受け、交流プログラムに臨んだ。
冒頭、光祥次代会長がカラム氏の経歴を紹介した後、会員の代表者がご宝前の給仕、唱題修行、法座など、佼成会の道場での修行について説明。また、同教会では道場が東京有数の繁華街(池袋)にあり、夜の防犯パトロールや近隣の清掃奉仕に当たっていることを報告した。
次いで、主任(66)、社会福祉担当(71)が説法に立った。主任は夫と共に教会や地域で絵手紙教室を開催しており、活動の根底には、佼成会で学んだ「利他の精神」があると発表。「参加者の笑顔が私たちの喜び」であり、夫婦で教えを実践できる有り難さを伝えた。
社会福祉担当は、包括地域に暮らす70歳以上の住民を教会に招き、ビデオ観賞や体操などを通じて憩いの時間を過ごす「かがやきサロン」の取り組みを報告。「活動を通じて地域に貢献し、社会とのつながりを一層強めていきたい」と語った。
講話に立ったカラム氏は、分断や対立の風潮が強まる昨今の国際情勢に触れ、「現在、政治指導者の多くが、自国の利益を優先するあまり、『謙虚さ』『奉仕の心』『無私』という大切な精神を忘れてしまっている」と指摘した。
その上で、奉仕は、自己と触れ合う人、双方の人生をより良いものにすると語り、奉仕の精神を実践する本会会員の生き方をたたえた。「佼成会の信仰に基づく生き方を大切にしてください。そして、人とつながりながら、皆さんの生き方、精神を地域、社会、世界に伝えてください。そうすることで、素晴らしい世の中になると信じています」と期待を寄せた。
この後、「対話」の時間が設けられ、参加者が講話の感想を発表し、カラム氏と意見を交わした。
最後に光祥次代会長が発言し、人の役に立とうとする会員の取り組みの発表やカラム氏の講話を通じて、仏教の「縁起」の意味合いを深くかみしめたと述懐。どの人も、「自分」は自らの人生の「主役」として他の人に支えられていると同時に、他の人の人生では「脇役」として人を支える立場でもあると説明し、一人ひとりが「主役」でありながら、人の人生の「脇役」として善き縁になって生きる大切さを述べた。