新英訳『法華三部経』の翻訳者らが立正佼成会本部を訪問

新英訳『法華三部経』の翻訳者らが12月12日、本会本部を訪れ、庭野会長と面会した

昨年7月に立正佼成会国際伝道部が発刊した新英訳『法華三部経』の翻訳者であるブルック・ジポーリン・米国シカゴ大学教授(本会国際アドバイザー)、デイヴィッド・エアハルト博士(秘書グループスタッフ)が12月12日、本会本部(東京・杉並区)を訪れ、法輪閣で庭野日鑛会長と面会した。

新たな翻訳についての報告に訪れたもの。國富敬二理事長、齋藤高市国際伝道部部長、本会国際アドバイザーのドミニック・スケランジェロ博士らが同席した。

冒頭、齋藤部長が新英訳の概要について説明し、米国のオクラホマ教会やサンアントニオ支部ではすでに新英訳を用いた法華経研修が始まっていることを紹介。編集を担当した同部スタッフが発刊の経緯を説明した。

続いて、エアハルト博士が、翻訳にあたっての基本方針を紹介。経典の原意を生かした訳出や読誦(どくじゅ)に適した表現の工夫、差別的と見なされる表現への配慮を心がけたと語った。また、昨年7月の「全米布教60周年記念サンガの集い」(ラスベガス)では、現地の会員から新英訳経典の発刊を喜ぶ声が寄せられたことを報告した。

一方、ジポーリン博士は、サンスクリット語の「妙法蓮華経」を漢訳し、東アジアの仏教文化に多大な影響を与えた鳩摩羅什(くまらじゅう)の功績に言及。これに倣い、自らも今回の翻訳に対する重責を感じながら、新英訳を通して多くの人に仏教に触れてもらいたいとの思いで作業に努めたと振り返った。

庭野会長は、「皆さんのお話を伺い、本当に素晴らしい英語の経典ができたと分からせて頂きました」と述べ、作業にあたった関係者に敬意を表した。