台風19号の被害 各被災地の状況受け 支教区、教会で支援活動を展開
サンガの助け合い 物資提供や家屋の片付け作業
被災地を包括する教会では、会員の安否や被災状況の確認に努めるとともに、被災会員への物資提供や被災家屋の片付け作業などを実施。また、教団本部との連携のもと、支教区を中心とした被災教会への支援活動が行われている。被災会員への災害見舞金の贈呈も始まっている。
断水による水不足が発生した平、郡山の両教会には、10月15日、現地からの要請で本部からそれぞれ飲料水が届けられた。郡山教会には福島支教区内の会津教会から食料、簡易トイレなども運ばれた。会員同士もポリタンクを調達して、生活用水を分け合うなど互いに助け合った。福島教会の伊達、二本松の各地域道場では会員への炊き出しが行われた。
一方、長野、長野中央両教会には、甲信支教区の教会の会員が断続的に応援に入り、被災会員宅で浸水した家財道具の運び出し作業などにあたった。長野中央教会には、同じ中部教区に属する北陸支教区の教会からも会員が支援に入った。
大規模な浸水被害を受けた宮城・丸森町では、10月20日、仙台教会の壮年・青年部員が被災会員宅で片付け作業を行った。同教会の壮年部員は「急な呼び掛けにもかかわらず、多くの部員さんが手伝いに集まってくれました。その中には東日本大震災で大変な思いをされた方もいます。苦しい状況にある人に寄り添うことが大事だと改めて思いました」と語った。
また、水戸教会でも10月20日、浸水被害を受けた会員宅で会員による片付け作業が行われた。このほか、栃木、埼玉、静岡など各県の教会でもサンガ(教えの仲間)同士が助け合っている。
全国では、被災した教会・会員への支援募金を教会内で呼び掛けている教会もある。教団本部では今後も被災した教会・会員のニーズを見極めながら、適切な支援活動ができるよう調整を図っていく予定だ。