台風19号の被害 各被災地の状況受け 支教区、教会で支援活動を展開

仙台教会の壮年・青年部員は10月20日、宮城・丸森町の被災会員宅で、家の中にたまった泥のかき出しや、家財道具の運び出し作業にあたった

10月12日から13日にかけて日本を通過した台風19号は、東北、関東、甲信越、東海など広範な地域に甚大な被害をもたらした。被災地では、会員の被害も徐々に明らかになっている。現在、被災地の教会では引き続き会員の安否確認や被災状況の把握が進められるとともに、被災会員への物心両面のサポートが行われている。また、被災地域を包括する教会の要望に応じて、教団本部と連携を図りながら、支教区を中心とした支援活動が展開されている。

内閣府の発表によると、台風19号による被害は、10月22日の時点で死者71人、行方不明者12人、住宅の全半壊・一部破損4765棟、床上・床下浸水6万2409棟に上る。また、現在も多くの地域で停電や断水などが続き、多数の住民が避難生活を送っている。

本会でも東日本、関東、中部各教区などで、河川の氾濫や強風などにより多数の会員宅が家屋の浸水や損壊といった被害に見舞われた。会員所有の田畑の冠水、農作物への被害、車両の水没なども報告されている。依然として避難生活を強いられている会員も少なくない。

阿武隈川や夏井川などの氾濫により深刻な浸水被害が出た福島県では、福島、郡山、平などの教会で会員宅が浸水した。また、千曲川の氾濫などで甚大な被害が出た長野県でも、長野、長野中央、上田などの教会で会員宅に浸水被害が出ており、多くの会員が避難生活を送っている。

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