今年の「ドリームカプセル」奉納期間終了 「ゆめ」や「願い」 10年後の自分に宛てて

「ドリームカプセル」は10年間大聖堂に奉納される

全国の立正佼成会の少年部員を対象にした「ドリームカプセル」(主管=青年ネットワークグループ)の本年次の奉納期間が9月30日で終了した。1カ月の奉納期間中、各教会から多くのドリームカプセルが本部に届けられた。

ドリームカプセルは、少年部員が自身の「ゆめ」や「願い」を家族に話し、専用の便箋にしたためて大聖堂に奉納するもの。10年後、各自に届けられる。

足立教会では9月15日、「釈迦牟尼仏ご命日(布薩=ふさつ=の日)」式典の中で「ドリームカプセル奉納セレモニー」を実施し、少年部員ら365人が参加した。夏休み期間を利用して取り組みが進められ、少年部員の「ゆめ」や「願い」がつづられた39通の封筒がご宝前に供えられた。

当日は、少年部員へのインタビューが行われ、4人が参集者の前に立ち、10年後の夢や、目指す人物像を発表。この中で11歳の女子少年部員は、「医者になりたい」と夢を明かし、幼い頃に高熱を出した際、つらい症状を和らげてくれた医師に憧れを抱くようになったと話した。病気を治すだけでなく、患者の話をよく聞ける医者になるのが目標で、その手本は、自身が学校から暗い表情で帰宅した日には、心配して寄り添い、気持ちを和らげてくれる母(30)だという。インタビューの中で「夢の実現に向け、勉強を頑張り、もっと人に優しくします」と元気に語った。

足立教会で実施された「ドリームカプセル奉納セレモニー」

このほか、「パパのような優しい大人になる」「写真スタジオで働きたい」「鼓笛の練習を頑張って、いろいろな楽器を演奏できるようになりたい」との夢が発表された。

足立教会少年部長(40)は、「取り組みを通し、子供たちの笑顔に出会うことができました。一人ひとりの仏性が輝き、夢が実現するように教会を挙げて応援していきたい」と語った。