「花まつり」各地で 地域と共に釈尊の生誕祝う

足立教会は、西新井大師と共同で花まつりを開催した

4月8日の「降誕会」に合わせ、各教会では7日を中心に、稚児行列や灌仏(かんぶつ)を通して釈尊の誕生を祝う「花まつり」が行われた。この中で宗教協力の一環として、地域の寺院と共に花まつりを開催した足立、武生両教会の取り組みを紹介する。

足立教会は7日、西新井大師(真言宗豊山派五智山遍照院總持寺=東京・足立区)と共同で花まつりを開催した。平成11年から毎年行われている。今年の稚児行列には、市民を含む子供33人が参加。桜が咲く境内から参道を通り、本堂前までを練り歩いた。行列の先頭には、アラビア風の衣装を着た「フラワーガール」と、白象を引く同教会の少年部員が並び、露払い役を務めた。

稚児行列には市民を含む33人が参加

沿道からの応援に、「声をかけてくれてうれしかった」と稚児行列に参加した園児(5)。その母親(35)は、「娘が西新井大師の稚児行列に出るのを、父がとても楽しみにしていたので、親孝行ができて良かった。娘には、優しく、周りの人に笑顔で接する人になってほしい」と話した。

また、本堂前には花御堂(はなみどう)が設置され、会員が灌仏を呼び掛けたほか、参拝者には甘茶が振る舞われた。この後、壮年部員が、今年も境内で花まつりを行えたことへの感謝を込め、周辺の清掃奉仕に取り組んだ。

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