延暦寺の小堀執行が本会を訪れ、川端理事長と懇談

天台宗比叡山・延暦寺の小堀光實執行(右)が来会

天台宗総本山・比叡山延暦寺(滋賀・大津市)の小堀光實執行が1月17日に立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、事務庁舎で川端健之理事長と懇談した。延暦寺内局から獅子王圓明総務部長(副執行)、礒村良定総務部主事が同行。本会の中村憲一郎常務理事、和田惠久巳総務部副部長(国際宗教協力専任部長)が同席した。

新年のあいさつを交わした後、小堀執行が、8日に延暦寺で行われた「年賀式」の席上、比叡山延暦寺から発信する今年の心構えとして、「照続永劫(しょうぞくえいごう)~永劫(とわ)に照らし続ける~」が示されたことを紹介。照続永劫とは、平安時代、伝教大師最澄によって開かれた教えが現代まで1200年にわたり受け継がれ、「導きのともしび」として世の中を照らし続けていることを表すと説明した。さらに、今年5月に元号が改まることに触れ、「未来を見据えるだけではなく、しっかりと足元を見つめ、先達の思いを大事にしていく」との決意が込められていると語った。

また、懇談では、24年前の同日が阪神・淡路大震災が発生した日であることから、当時の被災地の状況に話が及んだ。復興に向けたボランティア活動を振り返るとともに、東日本大震災の経験も踏まえ、犠牲者の追悼や臨床宗教師による被災者への寄り添いなど、災害時の宗教者の役割について意見を交わした。