東京五輪を前に 普門館で警視庁の各警察署合同警備訓練

東京オリンピック・パラリンピックを控え、普門館の敷地内で行われた警視庁の訓練

警視庁の杉並、高井戸、荻窪の各警察署合同による「パートナーシップ参画団体に対する警備展示訓練」が11月12日、普門館(東京・杉並区)の敷地内で実施された。

同訓練は、2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックを見据え、犯罪やテロ対策に対する日々の訓練内容や成果を紹介するもの。

当日は、立正佼成会職員や地元自治会のメンバーら約20人が見守る中、警視庁警備第二課警備犬部隊の警察官が、警備犬に指示を出して訓練を行った。「座れ」「待て」といった服従訓練や歩行訓練をはじめ、倒壊家屋に見立てた障害物から要救助者を見つけ出す捜索訓練に取り組み、日頃の成果を発表した。

さらに、テロや犯罪を想定した警備訓練を披露。凶器を持つ犯人役に警備犬が飛び掛かり、犯人を取り押さえるトレーニングを実演した。

訓練後、総評に立った北林利基・警視庁杉並警察署長は、オリンピック・パラリンピックに向け、さらなる訓練の実施と官民の連帯の重要性を指摘。「テロと災害に備え、警察と地域がより一体となって、今後も訓練、啓発活動に努めていきたい」と語った。