【詳報】お会式・一乗まつり 本会創立80周年を祝し、約7000人が勇壮な行進

本部班の女子マトイ

創立80周年を迎えた今年の「お会式・一乗まつり」では、新たな取り組みも行われた。

本部班では28年ぶりに女子マトイが編成され、例年以上に活気に満ちた行進を展開した。目黒教会は「八木節」を基にリズムを新調した。編曲を担当したオペラ歌手の男性(57)は「若い世代にも受け入れやすいよう、軽快なリズムを取り入れました」と話した。

今年は東京3支教区のほか、全国7支教区の教会が隊を組んで参加した。地域色豊かな行進を繰り広げたのが、九州3支教区合同で参加した福岡(北九州)、長崎(西九州)、熊本(南九州)の3教会。福岡教会は博多どんたくの独特のリズムで行進し、沿道を沸かせた。初参加となった長崎教会は「龍踊(じゃおどり)」を披露。ローズ色と金色の二匹の龍が銅鑼(どら)や太鼓の調子に合わせて踊る様子は、異国情緒を会場に醸し出した。

長崎教会の龍踊

熊本教会は法被や浴衣を身にまとった踊り手が、熊本県民謡「おてもやん」や「サンバおてもやん」のリズムに合わせ軽やかに行進。「震災から2年、応援して頂いた皆さんへの恩返しのつもりが、『熊本がんばれ!』の声援に逆に励まされました。感謝の思いでいっぱい」と青年婦人部長(46)は話した。

「教団創立80周年」記念として山車に大型液晶モニターを設置し、江東区内の名所や庭野開祖の写真を表示しながら行進したのは江東教会。新宿教会は「地域とつながる新宿の和」と書いた横断幕を掲げ、公益社団法人「日本駆け込み寺」の玄秀盛代表らと練り歩いた。

聴覚に障害のある渋谷教会の女性会員(28)は、小学生の頃から行進に参加。「祖父母の代から受け継いだ信仰を大切にし、明るく生きていきたい」と決意を述べた。杉並教会の隊に加わった原町教会の青年男子部長(30)は、「原町では青年部が集うことすら容易ではありませんが、私たちは一人ではないと改めて感じました。今日の感動と感謝を仲間に伝えたい」と語った。

多くの人が訪れた一乗物産展

また、大聖堂前広場で開催された「一乗物産展」には、支教区や教会、本会と協力関係にある43団体が出展。各地の名産品などを求めて、多くの人が列をつくり、盛況に行われた。

茨城教会は地元漁業組合から取り寄せた干物を販売。担当者の女性(52)=支部長=は「今も続く風評を払拭(ふっしょく)するために、魚介の安全性をしっかり伝えたい」と意気込んだ。

この日、観覧席では、庭野会長、光祥次代会長が拍手をしながら、全隊列に声援を送った。

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