<ひと>グローバルに活躍! 佼成学園女子高校3年の徳久愛華さん、2年の橋口和佳奈さん

『タイの少数言語の危機』をテーマに研究した徳久さん

佼成学園女子高校の生徒たちが国内のみならず、アジアや世界に活躍の場を広げている。一人は、英語力を身につけ、日本とは異なるさまざまな文化を理解して教養やコミュニケーション能力を高めるSG(スーパー・グローバル)クラスに所属する3年の徳久愛華さん(18)。そして、ハンドボール部に所属し、女子ユース日本代表として世界選手権に出場した2年の橋口和佳奈さん(17)だ。二人の活躍を紹介する。

グローバル・リンク・シンガポールの社会課題部門で準優勝
佼成学園女子高校3年 徳久愛華さん(18)

アジアの中高生が自然科学や社会問題に関する研究内容を競い合う「グローバル・リンク・シンガポール」に出場し、社会課題部門で準優勝した。

研究テーマは『タイの少数言語の危機』。少数民族カレン族の言語文化が同化政策などによって失われつつある現状をポスターにまとめ、発表した。

「当初は、カレン語が英語に圧迫されているという仮説を立てました。実際には英語ではなくタイ語に圧迫されていると分かり、仮説は崩れましたが、より興味深い結果が得られました」

昨年7月にタイで行った実地調査の内容を基に、同国の教育政策や少数言語を保護する国際法の観点から研究を進めた。今春、論文執筆のために短期留学したロンドン大学の図書館で、カレン語の貴重な文献を探し当てた。同民族の道徳観に触れ、考察がさらに深まったという。

香港に生まれ、10歳で来日。香港と日本それぞれの初等教育を受けた経験が、教育制度の違いに関心を持つ契機になった。中学では吹奏楽部に所属。高校では勉学にいそしむ日々だが、クラスメートと共にさまざまな課題に取り組み、切磋琢磨(せっさたくま)してきた時間は宝物、と振り返る。

グローバル・リンクでは、他国の生徒と将来の夢を語り合う場面も。

「研究を進める中で、どうすれば法律によってマイノリティー(社会的少数者)を守っていけるか、という新たな疑問が生まれました」。その答えを探すため、法学部への進学を目指す。

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