本会主催の「第60回千鳥ヶ淵戦争犠牲者慰霊法要」 世界平和を祈念

公益財団法人 千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会 山崎文夫常務理事の話

国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑は、来年で設立から60年を迎えます。この墓苑が昭和34年に設立されて以来、毎年三つの団体が慰霊法要を続けてくださっています。日蓮宗、普明会、そして立正佼成会の皆さんです。立正佼成会の皆さんは、毎年秋の彼岸の中日に慰霊法要を執り行ってくださっています。

この千鳥ヶ淵戦没者墓苑は国によって建設、維持管理されています。平成30年現在、六角堂の地下の納骨室には、先の太平洋戦争において海外で犠牲となった36万9166柱の遺骨が納められています。国のために命を捧げ、かつ、遺族のもとに帰ることがかなわなかったみ霊が、この場所に大勢眠っているのです。

最近では、戦争の記憶が薄れ、戦没者を慰霊すること自体が忘れられつつあります。ここに眠る大勢のみ霊に対し、人の生死をひときわ大切にされる宗教者の皆さんが慰霊を続けてくださることは、大変意義深いことであり、奉仕会としても心強く感じています。今後も多くの方にこの地を訪れて頂き、そして、この地が戦没者を追悼する場所であると同時に、平和な社会の実現に向けて心を新たにする場所であり続けることを願っています。