普門館で「鼓笛有志による報恩感謝のつどい」 真心込めて奏で、舞う

「普門館、ありがとう」。参集者はその思いで音を奏で、演技を披露した

『思い出をありがとう』をテーマに9月9日午後、「鼓笛有志による報恩感謝のつどい」が普門館ステージ上で行われた。これは、普門館への報恩感謝のつどい実行委員会によるもので、立正佼成会東京教区4支教区30教会の鼓笛隊、バトンチームの演奏・演技者、観客を含む1300人が集った。

1970年の落成から48年を迎え、今年12月から解体作業に入ることが決まった普門館に感謝を捧げ、「普門の精神」(全ての人を受け入れ、共に歩むという観世音菩薩の願い)を受け継ぐことが目的。今年4月28日に実施された「普門館への感謝供養のつどい」(主催・同実行委員会)と2本立てで企画されたものだ。

当日は、島田華代東京教区長があいさつに立った。続いて、『普門館での思い出』と題し、大田教会の少年部員(12)、渋谷教会の女性会員(30)、荒川教会の女性会員(37)、小平教会の男性会員(47)が作文を発表。この中で渋谷教会の会員は、幼少期に教会の鼓笛隊に入り、先輩から楽器演奏の技術だけでなく、物事に真剣に取り組む姿勢や仲間の大切さを学んだ思い出などを語り、「これまでステージに立たせて頂いたことに感謝し、今日は真心で演奏をしたい」と述べた。

次いで、本会の中村憲一郎常務理事があいさつ。鼓笛フェスティバルの歴史に触れながら、学生時代に鼓笛隊の仲間と普門館の舞台に立った思い出を語った。

鼓笛に携わった各世代の会員が集結。普門館での演奏に胸を躍らせた

この後、会歌「教えあおげば」行進曲版のほか2曲が鼓笛隊によって演奏され、ポンポン、カラーガード、バトンの演技が披露された。

荒川教会「白梅鼓笛隊」で、小学1年から高校3年まで活動していた男性会員(58)は、「30年ぶりに鼓笛の仲間と舞台に立って当時の楽しかった思い出がよみがえり、改めて貴重な体験をさせてもらっていたのだと、感激で涙があふれてきました」と語った。

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