「エヴァンゲリオン」の世界を吹奏楽で 佼成ウインドが2000人を魅了
「『エヴァンゲリオン』ウインドシンフォニー」が9月7日、東京・豊島区の東京芸術劇場で行われ、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の楽曲(吹奏楽用に編曲)を東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)が演奏した。
コンサートの主催はキョードー東京で、チケットは発売後すぐに完売した。当日は、楽曲を吹奏楽版に編曲した天野正道氏が指揮を務め、テレビ放送や映画上映の際に演奏に携わったトランペット奏者のエリック・ミヤシロ氏がTKWOと共演した。
第1部では、CD「ヱヴァンゲリヲン新吹奏楽版」から10曲が披露された。第2部では、木管五重奏と打楽器による演奏の後、トークの時間が持たれ、アニメの絵コンテを担当し、映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「シン・ゴジラ」などで監督を務めた樋口真嗣氏がゲスト出演。樋口氏は、エヴァンゲリオンの主人公「シンジ」の名前の由来といわれており、ステージでは天野氏と、アニメ制作の裏話や二人の出会いなどが紹介された。
続いて、挿入歌の作曲者である鷺巣詩郎氏が本公演のために選んだ4曲(編曲・天野氏)を演奏。最後に、「残酷な天使のテーゼ」「次回予告(F02)メドレー」で、聴衆2000人のアンコールに応えた。
終演後、会社員の男性(21)は、「友人と3人で長野から来ました。プロの楽団の演奏会に来たのは初めてです。演奏が始まると楽曲ごとにエヴァンゲリオンの場面が思い出されて。音の美しさとその迫力にも圧倒され、とても楽しかった」と語った。