西日本豪雨 宇和島教会に本部支援隊派遣 現地の会員と共に被災者を支援

西日本の広範囲に災害をもたらした豪雨。大量のごみが、その大きさを物語る(宇和島市吉田町)

6月28日から7月8日にかけて西日本を襲った記録的な豪雨(平成30年7月豪雨)から1カ月半が過ぎた。この間、立正佼成会本部は、8月1日から10日まで本部職員で構成する「本部支援隊」を宇和島教会に派遣。同19日から、第2次支援隊が2週間の予定で現地に入り、被災地域で会員への支援活動に当たっている。このほか、大規模な災害が発生した岡山、広島両県の各教会ではこれまで、支部長や主任らが中心となって、会員の被災状況や生活の様子を確認。大きな被害を受けた会員への災害見舞金の贈呈も行われている。

宇和島教会の要請に応えて実施された第1次本部支援隊は、支部長らと共に被災地域に暮らす会員を見舞うとともに、会員の安否や生活状況の確認に当たった。

被災地域では、各教会の支部長が会員の元を訪れ、心情を分かち合っている(写真は宇和島教会)

被災地域では、土砂による道路災害が起きており、普段利用しない道路、渋滞や険しい道での自動車運転などを支援隊が担い、支部長らの負担軽減にも努めた。第2次支援隊は、被災した会員に災害見舞金を届けているほか、被災生活が長期化しており、生活再建への必要な支援などについて調査を行っている。

一方、岡山、広島県内の各教会では災害発生当初から、被災した会員への水や生活物資の提供などを実施。生活状況の確認とともに、避難所に身を寄せている会員へのサポートなどが支部長や主任らを中心に進められている。また、自宅が被害を受けた会員に対して、サンガ(教えの仲間)が衣類や寝具、電気製品を提供するといった助け合いも行われ、災害見舞金も手渡され始めている。

総務省消防庁によると8月21日現在、今回の豪雨による住宅の被害は、全国で全壊が6206棟、半壊が9764棟。このうち、岡山県で全壊が4427棟、半壊が3098棟、広島県で全壊が1029棟、半壊が2888棟、愛媛県で全壊が584棟、半壊が2883棟となっている。今も避難所に身を寄せている人は、岡山、広島、愛媛をはじめ8県で2167人。被災地では厳しい暑さの中、土砂を取り除く作業や家屋の片付けなどが今も続けられている。

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