円応教の立教百年祭 庭野日鑛会長が祝辞
円応教の「立教百年祭記念式典」が7月14日から16日まで、兵庫・丹波市の円応教本部で行われ、16日の式典の席上、立正佼成会の庭野日鑛会長が祝辞を述べた。
円応教は、大正8年7月16日に深田千代子教祖が天啓を享け、立教。第二次世界大戦を経て、昭和23年6月、教祖の教えを基に、深田長治初代教主が教団を設立した。立教の本義を「世の中の道具」とし、文化の創造、人格完成、社会教化に役立つ道具として「奉仕をさせていただくこと」が人の道であると説かれている。
本殿で開かれた記念式典では、「百年のあゆみ」を映像で紹介。「献上の儀」「おつとめ」が行われ、西日本豪雨による災害で犠牲となった人々の冥福と行方不明者の救出、早期復興を祈念して黙とうが捧げられた。
この後、来賓として祝辞に立った庭野会長は、新日本宗教団体連合会(新宗連)を通じた深田初代教主と庭野日敬開祖との信頼の絆によって、円応教と本会との交流が重ねられてきたことを紹介。自身も現在の深田充啓教主と親交を深めてきたエピソードを述懐した。
一方、グローバル化が進む中で、地球を一つの単位として考え、行動するという理想に反し、国や地域、民族の思惑がぶつかり、各地で対立が生じていると指摘。「平和への歩みは、一人ひとりの身近な実践から始まります。私たちが、自分の家庭や隣人、社会の中に、一つ一つ平和を築いていくことこそ、社会や国、世界を変える出発点であり、原動力であります。御教祖様は、そのことを全てお見通しになって、『世の中の道具になる』という立教の本義をお示しになられたのでございましょう」と述べ、祝意を表した。