分断と対立に終止符を 庭野会長参加のミャンマー・ハイレベル諸宗教使節団が会合 アウンサンスーチー国家顧問に書簡手渡す

外務省でアウンサンスーチー国家顧問と会談

翌24日には、使節団による非公開の会合が持たれ、さらに議論を深めた。その上で、多民族・多宗教が共存したミャンマーの歴史、慈悲や幸福の分かち合いといった同国の宗教伝統を確認し、ラカイン州などでの和解について提言した公開書簡「ミャンマーの平和と発展に関する諸宗教の展望――世界の宗教指導者からミャンマーの人々への手紙」をまとめ、全会一致で採択した。

その後、使節団はネピドーに移動。25日に外務省を訪れ、アウンサンスーチー国家顧問と会談し、ラタナメッタ仏教NGO会長で同ミャンマー委員会会長であるウ・ミン・スエ師からスーチー国家顧問に、使節団全員の署名が入った「ミャンマーの人々への手紙」が手渡された。

席上、スーチー国家顧問は、全ての人々が平和と愛を求めており、諸宗教者がそれに応えるために努力していることに敬意を示すとともに、自らも同じ思いであると表明。平和を実現するには、人々の中に憎悪ではなく、平和の心を育んでいくことが欠かせないとし、平和と愛を求める諸宗教者の活動に期待を寄せた。

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