リベリア、シエラレオネ、グアテマラの母子の命と心を支え 「一食ユニセフ募金」全国で始まる

昨年5月、道の駅「天領の里」で街頭募金に立つ寺泊教会の会員

今年も、立正佼成会の「一食(いちじき)ユニセフ募金」キャンペーンが4月1日、スタートした。募金は年間を通じて実施されるが、特に、本会の全国の青少年部員が地域社会や世界平和のために菩薩行を実践する「青年の日」(今年は5月20日)を中心とした4月1日から6月30日までの3カ月間を、キャンペーン期間として推進する。期間中、『母と子の こころとからだに栄養を』をテーマに、全国で街頭募金やバザーなどが展開される。

同募金は、ユニセフ(国連児童基金)を通じて、紛争や貧困などに苦しむ世界の子どもたちが、医療や保健、教育などの機会を公平に受けられるよう支援するもの。「一食を捧げる運動」の「同悲」「祈り」「布施」の精神に対する市民の理解を促進するとともに、共に生きる世界を実現するため、思いやりの心をもって行動する仲間を増やす願いがある。

また今年は、本会とユニセフとのパートナー関係が40年目に入ったことを受け、活動のさらなる推進が期待されている。

市民から寄せられた浄財は、ユニセフが世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会と連携して実施する、「内戦とエボラ出血熱で影響を受けた子どもの心のケア」(リベリア)、「エボラ出血熱の影響を受けた子どものケア」(シエラレオネ)のプロジェクトに役立てられる。さらに、ユニセフによる子どもの保護事業である、「はじめの1000日」キャンペーンを通じた「母乳育児の推進と栄養習慣改善」(グアテマラ)のプロジェクトにも充てられる。

一食ユニセフ募金

「一食を捧げる運動」の精神を一人でも多くの市民に理解してもらうため、世界の人々の平和、幸せを願って行動する仲間を増やしていきたいとの願いをもとに行われている。ユニセフと本会のパートナーシップ事業は、紛争や貧困に苦しむ子どもたちを守るため国際児童年にあたる1979年からスタートした。これまでに街頭募金やチャリティーバザーなどさまざまな活動の中で市民から寄せられた浄財が支援に充てられてきた。現在は、リベリア、シエラレオネ、グアテマラの3カ国で、母親や子どもたちのこころとからだに栄養を注ぐプロジェクトが展開されている。