教団創立80周年記念祝賀会 祝辞 妙法院門跡門主・杉谷義純師

佼成会さまは、教団の伸張ということだけでなく、教団が社会に対してどういう意味があるのか、人類全体にとってどのような役割があるのかと常に考えてこられました。

私は現在、世界宗教者平和会議(日本委員会)の理事長を仰せつかっています。開祖・庭野日敬先生は、この創設時に、次のような趣旨のことをおっしゃっています。

「これは、みんなで仲良く手を携えて行う組織です。ですから、知恵のある人は知恵を、お金がある人はどうぞ遠慮なくお金を出してください。ただ、なかなかそこまでできない方は、ぜひお時間を頂戴(ちょうだい)し、奉仕のお気持ちを持って参画してください。これらはみんな平等で、同じ価値があるんです。ですから、遠慮することなく、それぞれの立場で自由に運営して頂ければ有り難い」と。

実際、私が理事長として感じますのは、本当に伸び伸びとしているということです。皆で自由に意見を出し合い、議論したものを組織の方針にすることを大切にしています。

「佼成会さん、どこにいらっしゃる?」。そう思うくらいに、大きな力で静かに支えてくださっているのですが、それを感じさせることなく、共に手を携え楽しまれている。この広いお心というのは、先ほど、「宗教団体が必要か」というお話がございましたけれども、宗教団体はこうあるべきだなという答えが、日々の活動の中に出ているのではないかと敬服している次第です。
(文責在編集部)

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