教皇パウロ六世が「年内、聖人に」

ローマ教皇パウロ6世と会見する庭野開祖

ローマ教皇フランシスコは2月15日、ローマ市内でカトリック・ローマ教区の聖職者と懇談した。席上、「最近では、教皇ヨハネ二十三世とヨハネ・パウロ二世の2人のローマ司教が『聖人』になっている」とした上で、「年内には、教皇パウロ六世が聖人になる」と述べた。

パウロ六世はイタリア出身。1963年6月に教皇に就任した。教皇ヨハネ二十三世が召集し、前年の62年に始まった第二バチカン公会議を引き継ぎ、65年の閉会まで会議をけん引。現代世界に対応するとともに、他の思想や宗教に開かれたカトリック教会の姿勢を打ち出した。立正佼成会にとってもその存在は大きく、65年に庭野日敬開祖を同公会議に招待し、立正佼成会のその後の諸宗教対話・協力に大きな影響を与えた。

なお、列聖式の日は発表されていない。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)