WCRP/RfP日本委 「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」2017年度第3期支援先を発表

界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は12月14日、「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」の2017年度第3期支援先を発表した。

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同プロジェクトは東日本大震災の復興支援の一環として、14年10月から始まったもの。東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響を受ける福島県では現在、避難指示区域の解除に伴い、住民の帰還が進められている。一方、震災発生から6年9カ月が経過した今なお、放射能の影響を心配し、避難生活を続ける住民も少なくない。13期目となる今回は、地域や世代間におけるコミュニティーの再生、活性化に取り組む15団体に計266万2000円を寄託する。

第3期支援先の一つ、郡山市で活動する「ウィメンズスペースふくしま」は、家庭内暴力や子育ての悩みといった問題を抱える女性からの電話相談をはじめ、毎月1回、託児サービスを設けた「お茶会『ママ友さろん』」を実施。ペーパークラフトやフラワーアレンジメントなどの活動を通じ、心理的な不安の軽減に努める。

白河市のNPO法人「Heartis」は、自殺のない社会づくりを目指す団体。被災者や避難者の中で、自らの命を絶った人の遺族や自殺未遂者、「死にたい」「死ねば楽になる」などと考える自殺念慮者を対象に、思いを分かち、支え合う場を提供する。

また、静岡・島田市の「静岡市民クラウンの会」は東日本大震災後、クラウン(道化師)のスキルを持つ市民有志が被災者支援を目的に集まり、発足した。「そこにいる人に笑顔になってもらう」を合言葉に、いわき市と宮城・山元町の仮設住宅を訪れ、クラウンによるサロン活動を展開する。