「自殺」を考えるをテーマに、本会職員対象の人権啓発講座

『「自殺」を考える』をテーマに、立正佼成会同和推進本部による「第22回職員人権啓発講座」が10月24日、法輪閣大ホール(東京・杉並区)で行われた。教団、事業体の職員204人が参加した。

当日は、NPО法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表の清水康之氏が『誰も自殺に追い込まれることのない社会へ――地域のつながりが命を守る』と題して講演した。

警察庁の統計によると、平成28年の自殺者は前年より2128人少ない2万1897人で、7年連続で減少した。2万2000人を下回ったのは22年ぶりだ。男性が1万5121人、女性が6776人に上る。

しかし、今年、厚生労働省が発表した「自殺対策白書」によると、人口10万人当たりの自殺者の割合は国際的に高いまま。特に、15歳から39歳までの死因は事故を上回って自殺が一位で、若年層の自殺が深刻な問題になっている。

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