唯仏与仏(30) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

アメリカのある銀行のエレベーターが非常に混雑し、いつもみんながイライラして先を争うという不愉快な事態が生じていました。そこで、エレベーターのなかに大きな鏡をとりつけたところ、たちまち混乱が解消したそうです。それぞれの人が、自分の不愉快な顔を鏡で見るのに耐えられなかったからです。

鏡はまことに正直で、怒っていれば怒った顔に映り、円満な顔をしていれば円満に映ります。鏡に自分をよく見せようとしても、自分がよくならないことには、よく映らないのです。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書169ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html