内藤麻里子の文芸観察(58)
「一休さん」といえば、一般的には「この橋(はし)渡るべからず」の張り紙に、「はし(端)を渡らなければいい」と切り返したなどの頓智(とんち)で親しまれる僧侶だ。木下昌輝さんの『愚道一休(ぐどういっきゅう)』(集英社)は、そのモデルになった臨済宗の僧、一休宗純の実像に迫った歴史小説である。何がすごいと言って、臨済禅の道を追い求める、つまり求道(ぐどう)の姿に的を絞っていることだ。
スリランカでACRP執行委員会 次回大会の開催国はシンガポールに決定
アジア宗教者平和会議(ACRP)の執行委員会が5月28日から30日まで、スリランカ・カルタラ県内のホテルで開催された。オンラインを含め、18カ国から73人が参加。本会から、ACRPの國富敬二監事(徳島教会長)、篠原祥哲事務総長(世界宗教者平和会議=WCRP/RfP=日本委員会事務局長)、神谷昌道シニアアドバイザーらが出席した。
第37回庭野平和賞受賞者の法輪師が来会 庭野会長と懇談
韓国の在家仏教教団「浄土会」の創立者で、「第37回庭野平和賞」を受賞した法輪(ポンニュン)師が6月27日、立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、庭野日鑛会長と懇談した。庭野平和財団から庭野浩士理事長、仲野省吾事務局長が、本会から和田惠久巳総務部長らが同席した。
ローマ教皇庁生命アカデミーなどが、広島で「平和のためのAI(人工知能)倫理国際会合」を開催(海外通信・バチカン支局)
ローマ教皇庁生命アカデミーは6月25日、バチカン記者室を通して、広島県で7月9、10の両日に開催される「平和のためのAI(人工知能)倫理国際会合(ローマからの呼びかけにコミットする世界の宗教)」を、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ平和フォーラム、イスラエル諸宗教関係首席ラビ委員会と共催することを公表した。
秋田教会発足60周年記念式典 錦戸新観師の弟子・須藤光昭仏師を招き、出会いの尊さを深める
今年、発足60周年を迎えた立正佼成会秋田教会は、『輝かそう自分らしさ。 つなげよう悦びの輪。』をスローガンに掲げ、教会を挙げて3通りの周年記念式典を企画した。その中で、6月15日には、総務スタッフと支部会計らを中心に、教会道場で2回目の記念式典が行われた。
フォコラーレ運動主催「諸宗教の集い」から カルロス・パルマ氏の発表とインタビュー
フォコラーレ運動(カトリックの在家運動体、本部・ローマ)の主催による「諸宗教の集い」が5月31日から6月4日までイタリアで開催されました。集いの初日に行われたセッション「平和構築における諸宗教の役割」で登壇したリビング・ピース・インターナショナルのカルロス・パルマ総責任者の発表とインタビューを紹介します。
庭野会長が青梅で田植え
前日までの雨が上がり、真っ青な夏空が広がった6月16日、立正佼成会の庭野日鑛会長は本会の研修施設・青梅練成道場(東京・青梅市)を訪れ、学林の「田植え祭」に参加した。
食から見た現代(7) モヤシと白米 文・石井光太(作家)
埼玉県本庄市に、ベトナム仏教寺院「大恩寺」がある。この寺の住職がティック・タム・チー(46歳)という尼僧だ。国内のベトナム人支援で知られた人である。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(87) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
政治的腐敗と政治的疑惑
自民党の提出した改正政治資金規正法が成立した(6月19日)。政策活動費の使途公開を10年後にするなどさまざまな点で不十分な法案であり、満足のいく政治改革とは言えず、政治的浄化が達成されるわけもない。