台湾の「ヒューマニスティック仏教連合会」がバチカンを訪問(海外通信・本紙バチカン支局)

台湾の「ヒューマニスティック仏教連合会」の使節団が3月16日、バチカンでローマ教皇フランシスコに謁見(えっけん)した。同使節団は台湾の僧侶とカトリック教会のメンバー約100人で構成され、諸宗教対話と教育を目的にカトリック教会の聖域巡礼などを行うためバチカンとローマを訪問していた。

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忘れられた日本人――フィリピン残留日本人二世(8) 写真・文 猪俣典弘

忘れられた120年前の記憶

フィリピンに職を求めた日本人移民

連載1回目で記したように、約120年前の日本は経済的に疲弊し、急激な人口増加もあり生活に困窮する人々が増えました。貧しい農村の次男や三男たちが新天地で一旗揚げようと、海外への出稼ぎブームが沸き起こりました。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(72) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

「ポジティブ」な感情と政治

コロナを感染法上の5類にすると政権が決め、第8波が収まったので、あたかも感染症問題は収束したように社会は動き始めている。この大きな狙いは、4月の統一地方選挙を前にして、感染症問題を乗り越えたという明るい雰囲気をつくり、支持率が低迷した政権を浮揚させようということかもしれない。

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