バチカンから見た世界(133) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
2月24日は「悲しい記念日」――教皇
ローマ教皇フランシスコは2月22日、バチカンで行われる水曜恒例の一般謁見(えっけん)の終わりに、「2月24日で、(ロシアによる)不可解で残忍なウクライナ侵攻の開始から1年が経過する。悲しい記念日だ!」と発言し、昨年2月24日以来、110回を超えるウクライナ和平のアピールを行ってきた自身の胸中の苦しみを明かした。
涅槃会 今この時を大切に 庭野会長「念を入れて生きる」尊さ示す (動画あり)
釈尊入滅の意義をかみしめ、さらなる仏道精進の決意を新たにする「涅槃会(ねはんえ)」が2月15日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)で開催された。新型コロナウイルスの感染防止策が施される中、説法者の所属する大垣教会の会員を中心に約270人が参集。式典の様子はインターネットでライブ配信(会員限定)された。法話に立った庭野日鑛会長は、釈尊入滅の意義を通じ、人は誰もが必ず死を迎えるという事実を受け入れるとともに、目の前の物事に念を入れて取り組み、真剣に精進して生きていくことの大切さを説いた。
WCRP日本委「トルコ・シリア地震緊急支援募金」を実施 3月31日まで
トルコ南部のシリア国境近くを震源とする大地震が2月6日午前4時17分(現地時間)に発生した。甚大な被害が生じている状況に対し、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会はこのほど、現地の支援を目的とした「トルコ・シリア地震緊急支援募金」の実施をウェブサイトで発表した。
TKWO「課題曲コンサート2023」 コンクール目指す学生らを魅了 初のライブ配信も
東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の「課題曲コンサート2023」が2月17日、府中の森芸術劇場(東京・府中市)で開催された。
ウクライナ緊急募金 全国の会員から2331万4040円 厳寒下で避難生活送る人々への支援
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年が経過する。ロシア軍の激しい砲撃によりウクライナ各地のインフラ施設が破壊され、電力供給の途絶や断水が発生。マイナス20度にもなるというウクライナの厳しい冬を越す燃料や食料が不足し、国内で避難生活を送る人々が命の危機にさらされた。
WCC新総幹事の就任式典が開催(海外通信・バチカン支局)
スイス・ジュネーブを拠点とする世界教会協議会(WCC)本部のエキュメニカル礼拝堂で2月17日、同協議会の第9代総幹事となるジェリー・ピレー氏の就任式典が執り行われた。スイスのキリスト教諸教会代表者、ジュネーブ市民社会の指導者、国連欧州本部の関係者、WCC加盟教会、南アフリカのプレスビテリアン合同教会や同国教会協議会の責任者らが参加した。
【認定NPO法人 難民を助ける会理事長・堀江良彰さん】侵攻から1年――世界に目を向け、興味・関心を持ち続けて
昨年2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻し、1年が経つ。これまでに、ウクライナ国内の市民7000人以上(国連人権高等弁務官事務所、今年2月13日発表)が犠牲になった。現在も戦闘が続く国内では、600万人(国連難民高等弁務官事務所、1月現在)が避難生活を送り、800万人が避難民として欧州連合(EU)に逃れた。ウクライナ、モルドバ、日本などで避難民の支援を行う認定NPO法人難民を助ける会(AAR Japan)の堀江良彰理事長に、現在の避難民の状況や、日本人ができる支援について聞いた。
第40回庭野平和賞 インド平和活動家のラジャゴパール P.V.氏に
「第40回庭野平和賞」の受賞者が、インドの平和活動家であるラジャゴパール P.V.氏(74)に決まった。公益財団法人庭野平和財団(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)は2月16日、京都市内のホテルで記者会見を開き、席上、庭野理事長が発表した。