【子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば代表理事・小河光治さん】「相対的貧困」に苦しむ子供たち 「共助」「公助」の両輪で育てる社会に
長引くコロナ禍に加え、物価や光熱費の高騰などが貧困世帯をさらに追い詰めている。そこに暮らす子供は、経済苦で家族の団らんや進学の機会などを奪われているという。こうした「相対的貧困」に陥る日本の子供は7人に1人に上る。貧困に苦しむ子供たちに希望を届けたいと、小河光治さんが代表理事を務める「子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば」では、「政策提言」「支援団体への中間支援」「子供たちへの直接支援」を事業の柱に活動を展開している。小河さんに、コロナ禍での子供の貧困の現状、問題解決に向けた具体的な支援などを聞いた。
「イタリア大統領らがイランでの抗議運動者に対する死刑執行を非難」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
イタリア大統領らがイランでの抗議運動者に対する死刑執行を非難
イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領は1月11日、イランの駐イタリア新任大使であるモハマド・レツァ・サブーリ氏から信任状を提出された時、イタリアが尊重する関係国とその制度には「人権侵害という超えられない限界がある」と発言した。さらに、イタリア政府と大統領自身が「イランで続く政府への抗議運動に対する野蛮な抑圧、多くの抗議運動者に対する死刑の執行、不当な拘束への弾劾を表明」し、「民衆の蜂起に対する暴力を即刻、停止するように」とのメッセージを、イラン政府に向けて発信した。イタリア大統領府は同日、同大統領の発言を公式声明文として発表した。
忘れられた日本人――フィリピン残留日本人二世(6) 写真・文 猪俣典弘
「世界で最も美しい島」パラワンに残留した日本人の末裔たち
パラワン島に刻まれた虐殺の歴史
世界で最も美しい島と評されるフィリピンのパラワン島。南北400キロにわたる細長いこの島は、大自然が手つかずの姿で残ることから“フィリピン最後の秘境”と称され、世界中から観光客が訪れます。しかし、この美しい島には悲しい虐殺の歴史があり、戦後長らく多くの残留日本人二世たちが無国籍のまま取り残されていたことは、近年までほとんど明かされませんでした。
共生へ――現代に伝える神道のこころ(23) 写真・文 藤本頼生(國學院大學神道文化学部教授)
天候の黒子として雨や熱を運ぶ「風」に感謝し 農耕の無事を神々に祈る
あくまでも個人の主観だが、伊勢地方は他の地域に比べて風がよく吹く印象がある。初めて伊勢を訪れたのが、寒風すさぶ一月末のことで、冬の季節風が吹く時期であったためかもしれない。「神風の」は伊勢を示す枕詞。伊勢は海に面しており、現在では津市の山間部に日本最大級の出力を誇る風力発電所があるほど、地理的にも風が吹き抜けやすい地形にある。とはいえ、「神風の伊勢」とは言い得て妙だと思ったのもその時であった。
中央学術研究所から『大乗仏典思想叢書』第6号、第7号が発刊 仏典の理解深め 仏教思想研究発展に寄与
立正佼成会中央学術研究所はこのほど、『妙法蓮華経』の原典(底本)研究に資する『Philosophica Mahāyāna Buddhica Monograph Series(大乗仏典思想叢書=そうしょ=)』の第6号『梵文(ぼんぶん)法華経「ケルン・南條校訂本」ローマ字本・脚注補完 第1分冊』および、第7号『初期仏典・マハーヴァスツ・ラリタヴィスタラ―並行・類似詩脚索引―』の2点を発刊した。第6号は同研究所学術研究室の西康友主幹が、第7号は西主幹と同研究所の黛千洋特別研究員が編纂(へんさん)した。
大聖堂で「御親教」式典 「元氣」に探究し創造を
年頭にあたり、会員一人ひとりが法縁に触れた喜びをかみしめ、仏道精進の決意を新たにする立正佼成会の「御親教」式典が1月7日、大聖堂(東京・杉並区)で行われた。庭野日鑛会長は「御親教」の中で、『素心(そしん)』『元氣(げんき)』の二幅の書き初めを披露。今年揮毫(きごう)した『元氣』について、探究への意欲を常に持ち続け、前向きに生き生きと平和な世界を創造していく大切さを示した。
大聖堂で令和5年次「元旦参り」 庭野会長が年頭誓願文を奏上
新たな年を迎えた1月1日朝、立正佼成会の令和5年次「元旦参り」が大聖堂(東京・杉並区)で開催された。式典の様子はインターネットの動画共有サイトを通じてライブ配信(会員限定)され、会員たちは各家庭で読経供養に臨んだ。