栄福の時代を目指して(9) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
イスラエル・イラン戦争――文明の衝突と世界平和への祈り
「栄福の時代」への動きとは逆に、深刻極まりない戦争が勃発してしまった。6月13日に、核兵器開発阻止を名分にイスラエルがイランを攻撃し、参謀総長や司令官などを殺害したのである。イランは反撃して、超高速ミサイルなどでイスラエルの誇っていた多重のミサイル防衛システム(アイアンドームなど)を突破し、機能を止めて、次々とテルアビブやハイファなどに打ち込んだ。軍事的応酬が続き、イスラエルも多大な被害を受け、アメリカに軍事的な参加を要請した。
栄福の時代を目指して(8) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
強者の支配こそ正義?
前回は、プラトンのソクラテス対話編を参考に、生成AI(チャット君)や夢中でのトラギアスと青年哲学徒・即礼君の対話形式で書いてみた。書きながら想起していたのは、30代はじめにおいてイギリス・ケンブリッジ大学研修中に聴講したプラトン講義である。同大学では、客員研究員は他学部の講義も自由に聴講できるので、自分の属した社会政治学部以外の講義も、それぞれの建物に通って毎日聴講していた。この大学には古典学部があり、有名なM・F・バーニェト(イギリスの古代ギリシア哲学研究者)らによるプラトン対話編に関する講義も聴いた。講義ではギリシャ語で原典を読んでいたが、場面ごとに説明を加え、生き生きとその様子を語っていて、その対話の場に自分も引き込まれるような臨在感があった。連載でも、そういった感覚を少しでも味わって頂きたいと思い、即礼君の物語に託して関連する箇所をなるべく示していきたい。歴史の面影の漂う雰囲気が多々この大学にはあり、書いてみたい気もするが、今は筆を急ごう。
弘前教会「春季彼岸会」から 青森県つがる市「西の高野山弘法寺」副住職 白戸旦実師が講演 「身口意」の一致を心がけ 自己実現を目指す
3月15日、立正佼成会弘前教会の春季彼岸会が教会道場で開催されました。式典の中で、青森県つがる市「西の高野山弘法寺」副住職・白戸旦実師が、「身口意」の一致を心がける大切さについて講演を行いました。要旨を紹介します。
本庄教会 ほんじょうFMから活き活き電波発信!
「皆さん、こんにちは! 11時になりました」。元気な声で始まったのは、埼玉・本庄市のコミュニティー放送局「ほんじょうFM」の番組『ひるどきほんじょう』だ。毎週水曜日は、キリスト教徒であり、地元で傾聴などのボランティア活動に励むOさん(71)が進行役を担う。
栄福の時代を目指して(6) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
驚愕の世界史的事件
読者の皆様は、映画『スター・ウォーズ』をご覧になったことがあるだろうか。宇宙の銀河共和国を守るジェダイ評議会を中心に共和国の盛衰や再興を描く物語だ。この中の『エピソード3/シスの復讐』における忘れがたい衝撃的なワンシーンとして、共和国のパルパティーン最高議長が実は、悪の中心である暗黒卿ダース・シディアスだったことがわかる映像がある。議長を徐々に信じてきた若きアナキン・スカイウォーカーは、それを知って初めは倒そうとしたものの、心理的誘惑にかかって操られてしまい、議長を逮捕しようとしたジェダイのNo.2(メイス・ウィンドウ)を殺してしまう。この結果、スカイウォーカーは暗黒面に落ちて暗黒卿ダース・ベイダーとなり、他の多くのジェダイも倒されて共和国は崩壊し、暗黒卿が操る銀河帝国へと変化してしまうのである。
庭野会長の1月
大恩寺(ベトナム寺院)のティック・タム・チー住職、新潟・十日町市の池田克也副市長、日蓮宗波木井山円実寺(山梨)の長谷川喜章住職の3人が1月中に来会、立正佼成会の法輪閣で庭野日鑛会長と懇談しました。それぞれの懇談の様子を紹介します。
涅槃会 親子の関係の深さをかみしめ 日々懸命に精進を(動画あり)
2月15日、釈尊が入滅時に説いた「自灯明・法灯明」の教えをかみしめ、活き活きと大乗菩薩道を歩んでいくことを誓う「涅槃会(ねはんえ)」が、大聖堂(東京・杉並区)をはじめ全国各教会で開催された。大聖堂には会員約650人が参集。式典の模様はライブ配信(会員限定)された。
チャールズ・ボー枢機卿が来会 庭野次代会長と懇談
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会共同会長を務めるチャールズ・ボー枢機卿(ミャンマー・ヤンゴン大司教)が2月4日、本会を訪れ、庭野次代会長と法輪閣で面会した。WCRP/RfP国際委のフランシス・クーリア・カゲマ事務総長、同日本委の篠原祥哲事務局長が同行。本会から和田惠久巳総務部長、根本昌廣参務が同席した。