※前編はこちらから
価値の共創――徳義共生主義の連合理念
倫理的中道を徳とみなす上で大事なのは、価値の共創という視点である。現在の日本政治では、価値を語らないリベラリズムと、感情を煽るポピュリズムが、結果として倫理を空洞化させてきた。リベラル政党の弱点は、ここにある。私たちの選挙分析では、立憲民主党の支持者には(徳や、心の豊かさ、脱物質主義などの)価値を重視する人が多いが、この政党は価値を訴えないので、支持層は棄権に回っていることが多く、伸び悩みの原因となっていた。
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「天下分け目の関ヶ原」となるエゴイズム解散――統一教会問題と反倫理的政治
前回、私は「国難の昂進」と題して、現在の日本政治が、上からのポピュリズムと下からのポピュリズムの結合によって、危険な局面に入りつつあることを論じた。外交の失態、経済運営の無責任さ、そして何よりも、政治における倫理性や精神性の空洞化が、国全体を不安定にしていると診断したのである。
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国難の昂進:外交失態による国際的孤立
前回に書いた「国難」はますます昂進(こうしん)している。高市早苗首相は、大失言について撤回や謝罪を拒んでいるので、中国の態度はさらに硬化した。国際会議で日本を非難するとともに、大規模演習を行って日本を威圧した。その際に、空母から発艦した自衛隊機に中国軍機がレーダー照射を行ったと日本側は発表して非難の応酬となった。
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大聖堂の聖壇上に掲げられた写真にある庭野日敬開祖の笑顔が、温かい日差しのように会員たちを包み込んだ――。
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立正佼成会船橋教会は、コロナ禍により顔を合わせる場面が減少したことで関係が希薄になった現状を変えたいと願い、昨年から「新生ふなばし大家族」を合言葉に、さまざまな世代のサンガ(教えの仲間)が家族のようにつながれる機会を模索してきた。
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国難の到来――再び日中戦争や経済破綻に向かうのか?
先月に深刻な懸念を書いてから1カ月も経たないうちに、まさに国難が到来した。そこで今回も政治的論評に集中する。
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日本政治の暗転――戦後80年所感の警告
10月21日、高市早苗内閣が発足した。これは、日本政治にとって極めて深刻な歴史的事件になり得るので、今回は日本政治に絞って論じよう。
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9月5日、立正佼成会は大聖堂(東京・杉並区)を会場に、本部職員を対象とした「防災訓練」を行い、約150人が参加した。
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「文明の衝突」構図の明確化
世界秩序の巨大な変動が私たちの眼前で進行している。本連載でも言及したように、トランプ政権における「アメリカの帝国化」により、アメリカと欧州が分断され、中国との関係が悪化した。これによって、西洋文明が分裂するとともに、中国・ロシアという大文明との緊張関係が高まった。3帝国と共和国連合という構図ができたのである(第6回参照)。さらに、インドは最近アメリカと友好的だったにもかかわらず、高関税をかけられたために、アメリカに背を向けて、中国・ロシアと急接近した。
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ポピュリズム勃興の原因――分析と古典的洞察
核武装を容認するような危険な潮流が拡大しないためには、何が必要なのだろうか。私は、現在、ポジティブ政治心理学の観点から、ポピュリズムに焦点を当てて、参議院選挙を分析している(進行中)。独自の調査によって、おそらく物価上昇や生活難のために、日本人のウェルビーイング(幸福感)が昨年から下降していることがわかった。そして、ウェルビーイングの低い人たちが左右両極のポピュリズム政党を支持する傾向が高いということが判明した。与党や、立憲民主党、日本維新の会は比較的ウェルビーイングの高い人たちが支持する傾向があるので、この結果、改選議席に関して、これらの政党は敗北ないし沈滞し、逆に参政党や国民民主党が伸張し、日本保守党は議席を得て、れいわ新選組が微増したわけだ。
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