宮崎教会 「飫肥城下まつり」に参加 思いつながる行進
万灯やマトイの隊列が飫肥(おび=宮崎・日南市)の風情ある街並みを勇壮に行進する――10月20日、立正佼成会宮崎教会は同市で行われた「飫肥城下まつり」に参加した。
内藤麻里子の文芸観察(63)
暗号通貨やプログラミングのC++言語など、デジタル世界のテクノロジーに関して知識を持ち合わせていない。それなのに読まされてしまうのが、宮内悠介さんの『暗号の子』(文藝春秋)だ。テクノロジーというギミックを使って、現代という時代を描き出す。
令和6年度「明社推進連絡会」 5年ぶりに対面開催
立正佼成会が協力団体として参画するNPO法人明るい社会づくり運動(明社)は11月10日、令和6年度「明社推進連絡会」を法輪閣第五会議室(東京・杉並区)で開催した。同連絡会は、全国都道府県会議の名称が変更されたもので、対面での開催は5年ぶり。当日は、大石雅也理事長はじめ、理事、全国の運営会員、団体賛助の代表者ら64人が出席した。本会から佐原透修総務部次長(渉外グループ)が参加した。
内藤麻里子の文芸観察(62)
そういえば、新型コロナウイルス感染症が広がる前、鉄道会社の車庫などに侵入して列車に落書きする事件が相次いでいた。そんなことを思い出させてくれたのが、井上先斗(さきと)さんの『イッツ・ダ・ボム』(文藝春秋)だ。あの時、車体に書かれた文字などはグラフィティと言い、それを記した者をグラフィティライターと呼ぶのだそうだ。グラフィティを街中で目にしたこともおありだろう。斯界(しかい)のスターはバンクシーである。同書はグラフィティおよびグラフィティライターの進化系を描いた物語だ。
「大学生の翼」一行がフィリピンへ
立正佼成会の令和6年次「大学生の翼」(青年ネットワークグループ主管、団長=庭野嘉照習学部次長)の一行17人が9月11日から17日まで、フィリピンを訪れた。
伝記小説『黒い蜻蛉――小説 小泉八雲――』 著者が来日し邦訳出版記者会見(動画あり)
今年8月、アイルランドにゆかりのある作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の一生を描いた伝記小説『黒い蜻蛉(とんぼ)――小説 小泉八雲――』の日本語版が佼成出版社から刊行された。その出版記者会見が9月24日、東京都内の駐日アイルランド大使公邸で開催された。
内藤麻里子の文芸観察(61)
東山彰良さんの『邪行(やこう)のビビウ』(中央公論新社)は、戦争小説とファンタジーを融合してカジュアルに書いているように見せながら、この作家ならではのどこかいびつで滑稽で、現代に地続きの切迫感を漂わせている。
上田教会発足50周年記念式典 会員の救い・救われをドラマで表現
迫真の演技で会場を魅了
ステージ中央に設(しつら)えられた巨大スクリーン。そこに「いのち」と大書された文字が現れた――。9月15日に行われた立正佼成会の上田教会発足50周年記念式典(長野・東御=とうみ=市文化会館 サンテラスホール)で、会員の救われた喜びをドラマ化した「ドキュメンタリーDRAMA『いのち』」が上映された。
内藤麻里子の文芸観察(60)
永嶋恵美さんの『檜垣澤(ひがきざわ)家の炎上』(新潮文庫)は、明治末から大正にかけて、横浜の上流社会を生き抜く娘の野望をミステリー仕立てで描いた、濃(こま)やかな物語である。文庫書き下ろしだ。
内藤麻里子の文芸観察(59)
大森兄弟さんの『めでたし、めでたし』(中央公論新社)は、奇想の物語だ。桃太郎ならぬ「桃次郎」による鬼退治の後日譚(ごじつたん)を饒舌(じょうぜつ)な混乱の中に語りながら、物語の終焉(しゅうえん)をめぐる葛藤を織り込んでみせた。変幻自在な文章に酔うもよし、バカバカしく楽しむもよし、なにやら深淵(しんえん)さを読み取ってもいい。