立正佼成会 庭野日鑛会長 8月の法話から

8月に大聖堂で行われた式典から、庭野日鑛会長の法話を抜粋しました。(文責在編集部)
「水」という「真理」
「水」という字があります。私たちは、この字からいろいろなことを学ぶことができます。
水は、引力のある地球上にある限り、必ず高いところから低いところに向かって流れます。これは昔と今と全く変わらない。古今ずっと、水は高いところから低いところへ流れていく。ヨーロッパでも日本でも変わらない。そういう「真理」であります。梵語では真理のことを「ダルマ」と言い、漢字で訳すと「法」のことです。その「法」という字は、「氵(さんずい)」に「去(さる)」と書きます。水が高いところから低いところに流れていく、そういう真理を表している字であります。
私たちは真理のことを「ご法」とも言っております。その「法」は昔から変わらない。高いところから低いところに水が流れていく、それを文字に当てはめて「法」と表し、そして「真理」という意味合いをつけたわけであります。漢字の文字の中に、深い意味の込められていることが分かります。こうしたことが分かってくると、昔の方々が文字をつくられた、その意味するところがとても素晴らしいなと、ますますそんな気がしてならないわけであります。
(8月1日)
七転び八起き
熊本で地震がありました。日本は本当に〝地震大国〟で、東北(東日本大震災)もありましたし、神戸(阪神・淡路大震災)ももう30年を迎えたわけであります。日本には、「七転び八起き」という言葉があり、皆さんもご存じだと思います。ある新聞(読売新聞)に、こんなことが書かれていました。
「七転び八起き――7回転んで8回起きあがる、つまり何回失敗してもそのたびに立ち上がる様子を表した言葉です。でも、よく考えてみると、転んだのが7回なら、起きあがるのはやはり7回ですみます。8回起きる必要はないはずです。ちょっと計算が合いませんね。
『七転び八起き』の『七』と『八』は、実際の数を示しているのではありません。『七』は、日本語ではたくさんの数の代表なのです。いろいろな声が出せるのを『七色の声』、何重にも折れ曲がっている道を『七曲がり』、数々の災難を『七難』と言います。さまざまに色を変えるアジサイは、『七変化』の別名を持っています。
そんな『七』に、さらにひとつ多い『八』を組み合わせて、何回も何回もと、回数の多さを強調したのが『七転び八起き』です。転ぶ回数より、起きあがる回数をひとつ多く言うことで、くじけずに勇気を出して挑戦する気持ちを応援しているのでしょう」
こういうふうに、「七転び八起き」という言葉を解説しております。私たちも「七転び八起き」の精神を忘れないように――本当に日本は地震が多くて、何回も何回も地震に遭う、そんなこともありますけれど、くじけずに頑張っていきたい。この「七転び八起き」という言葉を思い出し、そういう気持ちを持って、前向きに生きていきたいと思っております。
(8月1日)
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