中東情勢受け、世界のサンガが共に平和祈る 全世界「法華三部経」通読供養

オンラインで実施された「Prayer for Peace:全世界『法華三部経』通読供養」(写真はZoomの画面)
世界のサンガ(教えの仲間)が集い、中東地域における武力衝突の終息と世界平和を祈る「Prayer for Peace: 全世界『法華三部経』通読供養」(立正佼成会国際伝道グループ主管)が4月19日、オンラインで開催された。17カ国32の教会・拠点から約4000人が参加した。
今回の通読供養は、アメリカとイスラエルがイランを攻撃したことに端を発する中東での混乱を受け、3月27日の全米教会長会議で提案されたもの。発起人の一人である吉澤孝之北米国際伝道センター長は、「なぜ戦争をしなくてはいけないのか、なぜ平和的な合意ができないのかという、耐え難い思いが皆にあり、今すぐに私たちが率先してできることは何かと話し合いました」と語る。
会議では、通読供養の参加対象を全米から世界に広げるほか、平和の実現に向けた具体的な行動を示す声明文の作成を決定。声明文には、あらゆる紛争、戦争をやめ、全てのいのちの安全が保障される世界を創らなければならないとの訴えとともに、全ての不都合を共に成長する機会と捉え、互いを敬う生き方とその智慧(ちえ)を人々に伝えていくという信仰者の決意が盛り込まれた。
当日の日本時間午前3時、オンラインでつながった全世界のサンガに向け、前田貴史国際伝道部長が声明文を読み上げてあいさつした。この中で前田部長は、祈りの実践は世界だけでなく自己を変えていく歩みでもあるとし、「自分の中の怒りを手放し、相手の幸せを願い、つながりを信じて祈り続ける。その一人ひとりの歩みが重なった時、祈りは連鎖し、やがて大きな平和の力になっていくのだと信じています」と語りかけた。
次いで、法華三部経の通読がスタート。各品の読誦(どくじゅ)に参加した教会・拠点などが中継され、英語、中国語、仏語、ベンガル語、日本語など12カ国語で、計37人の導師が約12時間かけて読経をつないだ。ライブ配信の最大同時視聴者数は353人で、累計視聴回数は7417回(5月21日現在)。参加者は、教会道場や各家庭で共に読誦し、平和の実現を願って祈りを捧げた。
なお、通読供養の配信画面には献金を呼びかける二次元コードが表示され、日本を含む世界の参加者から5月20日までに190万3970円の献金が集まった。浄財は一食(いちじき)平和基金に寄託され、中東の被災者や復興などのために活用される。
参加した会員の声
シアトル支部主任(48)
中東の報道を見て、自分は無力だと感じていました。佼成会が“祈り”という、平和のために皆で具体的に行動する道を与えてくれて感謝しています。導師のお役をさせて頂いて緊張しましたが、すごく力強いご供養で、世界のサンガとのつながりを感じました。現在、自行としてアルコール依存症の方の支援グループや仏教徒ではない方への仏教講座を開いています。人との関係をさらに深め、たくさんの菩薩を育てていきたいです。
十日町教会教務部長(52)
通読供養を通して国と国とがつながり、自分も一つの世界である地球上の一人なのだと実感し、自らを尊い存在だと思えました。法華経が言語の違いを超えてとどまることなく伝わっていく様子にも感動しました。目の前の相手を思いやることが平和への一歩だと思うので、謙虚な心で相手に寄り添える自分にならせて頂きます。





