降誕会 釈尊の教えを学び、人さまと協働して幸せに(動画あり)

法話を述べる前に誕生仏に甘茶を灌ぐ庭野会長
苦しむ人々を救うため、35歳で悟りを得てから80歳で入滅するまで仏教を説き続けた釈尊。その誕生を祝う立正佼成会の「降誕会」が4月8日、大聖堂(東京都杉並区)はじめ全国各教会で開催された。雲一つない青空の下で、大聖堂には国内外の会員約1700人が参集。一人ひとりが教えに出遇(であ)えたことの喜びと感謝をかみしめ、さらなる修行精進を誓った。
花御堂(はなみどう)が設けられた大聖堂の正面玄関前は、約2500年前の釈尊の生誕を祝って誕生仏に甘茶を灌(そそ)ぐ人々でにぎわった。
大聖堂での式典は、佼成箏曲部の序奏で開幕。読経供養では、導師である庭野光祥次代会長が庭野日鑛会長の「啓白文」を奏上した後、聖壇上の花御堂で灌仏(かんぶつ)した。

参拝者たちは釈尊の生誕を祝いながら甘茶をかけた
稚児(ちご)総代を務める板橋教会の男児(5)、北教会の女児(5)の「稚児讃歎(さんだん)文」奏上、佼成育子園の園児による遊戯披露に続き、沖縄教会の青年婦人部長(49)が体験説法に立った。
婦人部長は、夫婦不和に煩悶(はんもん)していた時、幼なじみに法縁を結んでもらい、自身のつらい胸中に耳を傾けてくれるサンガの存在や庭野会長の法話などに救われた経験を回想。読経供養や道場当番(当時)への参加、帰宅した夫に“おしぼり”を手渡す実践などを重ねると、夫の苦しみに寄り添えていない自分に気づき、心を込めて接するようになれたと発表した。
また、本部の「対話プログラム」などに参加し、卑屈な心を捨てて自らの尊厳を大切にすることを学ぶ中で、次第に両親への感謝が深まり、厳格な父親や一時は離婚を考えた夫の言動の奥にある愛情を見いだせたと話し、今を幸せに感じられる喜びを語った。最後に、「一人ひとりの尊い人生に寄り添い、対話による理解を深め、共に乗り越えていけるよう、学びと気づきを大切にしていきたい」と誓願した。
続いて、庭野会長が登壇。灌仏を行った後に法話を述べた。庭野会長は、釈尊が誕生時に七歩歩いて唱えたとされる「誕生偈(たんじょうげ)」の一節に触れ、「天上天下(てんじょうてんげ)」は広い宇宙全体を表し、「唯我独尊(ゆいがどくそん)」は「人間はだれもかれもが独自の尊いいのちと心を持って生まれてきた」「仏の教えに遇(あ)うことによって、はじめて、私たち自らの尊さに気づくことができ、自分自らの尊さに気づいてこそ、他のすべてのものの尊さにも気づかせられる」という意味があると説示。「わずかな言葉ではありますけれども、その意味合いをお互いさまにしっかりと受け取っていかなければならない」と語った。

「おねり供養」を多くの参拝者が見守った
さらに、産経新聞の「朝の詩(うた)」に掲載された作品を紹介し、一人の子どもが誕生する時、父母、祖父母、兄姉も同時に誕生すると説明。そうした意味を大切にしながら、「私たち、この地球上に住んでおります者同士が仲よくしていかなければならないと、つくづくと思うのであります」と述べた。
式典終了後、稚児24人が大聖堂から庭園まで「おねり供養」を行った。特別な化粧や衣装で着飾ることにワクワクしていたという世田谷教会の女児(5)は、「みんなで歩いて楽しかった」と笑みを浮かべた。






