光祥次代会長が駐日イスラエル大使と面会

立正佼成会の庭野光祥次代会長は7月3日、ギラッド・コーヘン駐日イスラエル特命全権大使の表敬訪問を受け、法輪閣(東京・杉並区)で面会した。モール・エリヤフ報道官、本会の和田惠久巳総務部長、佐原透修同次長(渉外グループ)が同席した。

面会したコーヘン大使は、諸宗教対話・協力を基盤とした平和活動に取り組む本会の姿勢に同感の意を示した。これに対し光祥次代会長は、今回の訪問に謝意を表すとともに、同国出身で、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際共同会長のデビッド・ローゼン師(ユダヤ教ラビ)との長年にわたる親交を披歴。同国のユダヤ教聖職者有志によって設立された人権擁護団体「ラバイズ・フォー・ヒューマンライツ」が2006年に「第23回庭野平和賞」を受賞したことなども紹介した。

また、諸宗教間対話に関心を持つコーヘン大使は、よりよい世界の実現を目指し、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、仏教など、さまざまな宗教的背景を持つ人々を招き、交流していきたいと話した。光祥次代会長は、国際会議などで異なる信仰を持つ人々と触れ合う際、「仏教がどれほど正しい教えかを主張するのではなく、他の宗教がどんなに素晴らしいかということを私自身が感じて、証明するような役割を果たしたいと心に留めている」と語った。

さらに、昨年10月7日から続く紛争に話が及び、光祥次代会長は、イスラエル、パレスチナ自治区ガザの双方で被害に遭った全ての人々のために心からの祈りを捧げるとともに、暴力が一日も早く止(や)み、平穏が訪れることを切に願っていると言明。両者の抱える悲しみや怒りに寄り添い、対立を乗り越えていく触れ合いが宗教者に求められていると話した。

最後に、和田部長が、昨年10月21日に本会がウェブ公開した『イスラエル‐ハマスの紛争に関するメッセージ』をコーヘン大使に手渡した。