「WCCのピレー総幹事がWCRP/RfP新任国際事務総長に祝辞」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
WCCのピレー総幹事がWCRP/RfP新任国際事務総長に祝辞
世界の120カ国以上、約5億8000万人のキリスト教徒たちの合議体である世界教会協議会(WCC)のジェリー・ピレー総幹事は4月11日、発表したプレスリリースの中で、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)アフリカ宗教指導者評議会を主導してきたフランシス・クーリア・カゲマ博士が、同国際委員会事務総長に就任したことへの祝賀メッセージを送った。併せて、「WCCの諸宗教との活動は、さまざまなテーマを通してWCRP/RfP国際委員会の目的とつながる」と記し、両団体の協力を推進していく意向を明かした。
ピレー総幹事は、同評議会の活動を通して、「アフリカ大陸で諸宗教や伝統的な信仰を持つ人々の間に、相互理解と協力の橋を構築した」とカゲマ博士の貢献を評価。これまでの成果を踏まえ、「今度は、五大陸の委員会を指導する国際委事務総長として、暴力に満ちた紛争を変革させ、人間の開発を促進し、正義にかない、調和ある社会の構築、地球環境の保全のために努力されることを願っています」と伝えた。
さらに、「平和の構築、われわれの『共通の家』である地球の保全、諸国民間の連帯感の涵養(かんよう)は、WCCが企画する2023年から30年までのプログラムの中枢である」と主張。WCCとWCRP/RfPが推進する、さまざまなプログラムを通した諸宗教間対話と協力の努力は、「諸宗教間のパートナーシップ構築を促し、連帯の前提条件としての信頼を、宗教的共同体の役割に対して愛憎感情を持つ社会において創造し、維持していく」と呼びかけた。