お会式・一乗まつり 4年ぶりの“彩開”に笑顔あふれる行進を披露(動画あり)
囃子(はやし)の音と元気なかけ声が秋空に響き、行進の参加者にも、沿道の観客にも笑顔があふれる。コロナ禍を経て4年ぶりとなる立正佼成会の「お会式・一乗まつり」が10月15日、『「彩開」この時を待ち焦がれていた!!』をテーマに東京・杉並区の本会本部施設周辺で開催された。この日、午前まで降り続いた雨は「一乗行進」の開始直前に上がり、太陽の光が雲間から少しずつ広がる天候の中、東京教区の会員約4000人が行進に参加し、約1万5000人が沿道から声援を送った。
お会式・一乗まつりは、日蓮聖人の遺徳を偲(しの)ぶとともに、法華経に込められた一乗精神に基づき、「人を救い、世を立て直す」との一念で生涯を貫いた庭野日敬開祖を追慕・讃歎(さんだん)し、報恩感謝の心で菩薩行実践を誓願するもの。
当日は、午前9時から大聖堂で「一乗行進祈願供養」が行われ、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われた。続いて、大田教会青年男子部長(29)、荒川教会主任(47)が、所属教会の仲間から大きな声援を受けて「誓願の言葉」を発表。青年男子部長は「楽しく笑顔のあふれることも、迷い悩むことも、その全てを大事にしていきたい」と述べ、主任は「信者さんの笑顔が見られるよう心の声に耳を傾け、どんな時も駆けつけられる私になります」と誓願した。
「お言葉」に立った庭野日鑛会長は、戦前の教科書である『小学国語読本』に掲載された、明治時代の政治家・井上馨(かおる)が倒幕を主張した日の夜に暴漢に襲われて重体に陥り、医師の懸命な治療と母親の必死の看護で九死に一生を得た逸話を紹介。こうした話を通して当時の子供は学びを深めていたことに触れ、母親の慈愛に感謝を深める大切さを示した。また、「今日の『お会式・一乗まつり』、元気よく、皆さんと共に行っていきたいと思っております」と参加者に呼びかけた。
午後1時40分、昨夜から降り続いた雨が上がり、雲間から太陽の光が差した。普門エリア前での「発進式」では、府中教会青年男子部長(41)が「発進宣言」を行い、「一乗行進」がスタート。東京教区の教会で構成される21隊が、行進を待ちわびる大勢の観客でにぎわう本郷通りを、東円寺会館前から大聖堂正面玄関前、法輪閣駐車場まで、元気よく練り歩いた。